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ブランパン耐久シリーズに臨む千代勝正「タイトルを目指し全力を尽くす」

2015年04月12日 00:00  AUTOSPORT web

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今季もニッサンGT-RニスモGT3でブランパン耐久シリーズに臨む千代勝正
いよいよ4月11日、イタリアのモンツァで幕を開ける2015年のブランパン耐久シリーズ。今季もニッサンGTアカデミー・チームRJNからシリーズに臨む千代勝正に、意気込みを聞いた。

 ブランパン耐久シリーズはヨーロッパで争われているFIA-GT3規定車両の耐久レース。ここ数年非常に盛況で、毎戦多くのエントリーを集めている。今年も第1戦の舞台はモンツァだが、このラウンドもなんと60台ものエントリーがあった。

 そんなブランパン耐久シリーズに、ニッサンGTアカデミー・チームRJNから参戦するのが千代だ。昨年はクラス表彰台フィニッシュも果たし、今季はスーパーGTとの掛け持ちとなる忙しいシーズンとなるが、開幕戦を前にモンツァで千代に話を聞いた。

Q:海外レース参戦2年目となりますが、気持ちに変化がありましたか? 顔つきも随分と凛々しく変わったように思いますが……。。
千代勝正(以下C):昨年はまずチームに馴染むことから始まり、言葉の問題もあったのですが、チームやニッサンに厳しくも温かく、いろいろな面で大変勉強をさせていただきました。バサースト12時間レースで優勝を飾ったことでずいぶん自信もつきましたので、今年は結果を出さないといけない……と自分でも気を引き締めています。

Q:昨年1シーズンを通して、いろいろな国のサーキットを走りましたが、どこがいちばん気に入りましたか?
C:どのコースも特徴的で走り甲斐がありますが、やっぱりスパ・フランコルシャンがいちばん好きですね。鈴鹿に似た感じの攻め甲斐があると思います。

Q:ブランパン耐久シリーズのハイライトはスパ24時間ですが、何を楽しみにしていますか?
C:あのコースを走れることがいちばんの楽しみですが、ヨーロッパのGTレースのワークスドライバーやトップドライバーが一同に集うレースなので、その中で自分をしっかり出せるような走りをしたいと思います。

Q:今年はスーパーGTとブランパン耐久の掛け持ちで忙しくなりますね。日本はタイヤコンペティションがありますが、ブランパン耐久はワンメイクレースです。ドライバーの立場として、同じGT-Rをドライブするにあたり日本とヨーロッパでの違いは?
C:日本はテストの時間も長いですから、それに合わせていろいろなアドバンテージを試すことができますが、ヨーロッパではシーズン前にテストをする機会も少ないので、その短い期間でタイヤとマシンのバランスを見極めるべく焦点を合わせます。ワンメイクタイヤなので全チームが同じ条件ですし、BoPで公平な性能調整が行われていますので、特に何かハンデがあるとは思いません。タイヤとBoPにより全マシンのタイムが非常に僅差ですから、予選でどれだけ前に出るか、ということの方が難しいと思います。60台ものマシンが一気に予選を走るので、コース上がトラフィックでいっぱいになりますが、焦ることなく冷静にアタックする瞬間を見極めたいと思います。レースで勝つためには予選でどれだけ前のポジションを獲得するのかが、このレースで勝つための課題です。

Q:では今季の抱負をお願いします。
C:ニッサンのサポートを受けてヨーロッパのトップのGTシリーズを戦う機会を今年も与えていただけたことを本当に感謝しています。今年はプロクラスとなりさらに激しい戦いとなりますが、なんとしてでもタイトルを獲得すべく、チーム一丸となってニッサンやスポンサー、そしてファンの皆さんの期待に添えるように全力を尽くしたいと思います。そして、60台ものGT3マシンの中で戦える喜びを噛みしめています。今年も日本からの応援をお願いします!

(Midori Ikenouchi)