WEC世界耐久選手権は11日、シルバーストン・サーキットで第1戦の予選が行われ、ティモ・ベルンハルト/マーク・ウエーバー/ブレンドン・ハートレー組の17号車ポルシェ919ハイブリッドがポールポジションを獲得した。
予選に先駆けて現地時間午前9時から行われた60分間のフリー走行3回目は、ウエットコンディション。7号車アウディR18 e-トロン・クワトロが1分52秒094で前日に続き首位に。2番手には1号車トヨタTS040ハイブリッド、3番手に18号車ポルシェが続く結果となった。
一方、正午から始まった予選はドライコンディションに変化。なお、昨年までは各マシンからドライバーふたりがアタックを行い、それぞれのベスト2ラップずつ、計4ラップの平均タイムで争われていたWECの予選だが、今年はドライバーふたりのそれぞれのベストラップの平均へと変更されている。
LMP1/2の予選では、ウエーバー~ハートレーとアタックを行った17号車ポルシェが、両者ともに1分39秒台の好タイムをマーク。1分39秒721の平均タイムで早々に首位につけると、最後まで譲らずにポールポジションを決めてみせた。2番手には、1分40秒340とややタイム差があるものの8号車ポルシェが続き、15年シーズンの開幕戦は参戦2年目を迎えた“耐久王”ポルシェがフロントロウを独占する形となった。
3番手には1分40秒352の平均タイムでルーカス・ディ・グラッシ~オリバー・ジャービスとドライブした8号車アウディが入り、アンソニー・デイビッドソン~中嶋一貴とつないだ1号車トヨタが1分40秒432で4番手。2~4番手はコンマ1秒の中に3台が並ぶ接戦となった。5番手には7号車アウディ、6番手に2号車トヨタと続いている。
LMP2クラスでは、G-ドライブ・レーシングの2台がトップ2を独占。28号車リジェJS P2・ニッサンが1分48秒021でクラスポールに。100分の6秒差と僅差で26号車リジェが2番手に続き、3番手にはニューマシンのオレカ05を投入しているKCMGが入った。こちらも今回がデビュー戦となる43号車ストラッカ童夢S103・ニッサンは、クラス6番手となっている。
LMPの予選に先駆けて行われたLM-GTEの予選では、前日から速さを見せている95号車アストンマーチン・バンテージV8が1分59秒970の平均タイムでLM-GTEプロクラスのクラスポールを獲得、さらに、99号車、97号車の2台が続き、アストンマーチン・レーシング勢がトップ3を占めた。4番手に91号車ポルシェ911 RSR、5番手に51号車フェラーリ458イタリアが入っている。
LM-GTEアマクラスでは、98号車アストンマーチンが2分1秒998をマークし、こちらもアストンマーチンがPP獲得。2番手にはラルブル・コンペティションの50号車コルベットC7.Rが並んでいる。
WEC開幕戦シルバーストンの決勝レースは、現地時間の11日正午(日本時間11日20時)よりスタート。日本でも19時30分より、J SPORTS 3で生中継が行われる予定となっている。