モータースポーツジャパン2015開幕！ 雨天ながら3万人が来場しレーシングカーの迫力体感
2015年04月11日 19:20 AUTOSPORT web
モータースポーツジャパンは、クルマ文化の普及とモータースポーツの発展に向け、東京の真ん中でレーシングカーの迫力を味わうことができるイベントとして2006年から始まったもの。今年で10年目の開催を迎えたが、新たにシーズン開幕に合わせて春の開催となった。
ただ、今年の初日はイベントが始まって以来初となる雨模様となってしまったが、朝から多くのファンが入場口周辺に行列を作り盛況に。主催者発表で3万2582人が会場を訪れた。
●今年も迫力のデモラン実施。サーキットを再現
今年も特別走行エリアは、直線とふたつの広いエリアをつなぎ合わせる形状となったが、朝から多くのレーシングカーが姿をみせ、ファンを乗せ同乗走行を行った。今年はなんと、09年規定のGT500マシンであるDENSO KOBELCO SC430をはじめ、ダカールラリー参戦の日野レンジャー、D1グランプリマシンといったファン垂涎のマシンが同乗走行に登場。あいにくのウエットだったが、そのパフォーマンスを楽しんだ。
また、11時20分からは昨年から開催され好評だったグリッドウォークを実施。さまざまなカテゴリーが2列縦隊に並ぶこのイベントならではの光景が見られ、マシンによってはレースクイーンが華を添えた。1時間ほど行われたグリッドウォークでは、多くのファンが間近でレーシングカーの迫力を楽しんでいる。
12時50分からは、川畑真人のGReddy 35RX Spec-D、時田雅義のGOODYEAR Racing ZEROCROWN、田中裕司の魂同組 with NICHIEI HADAKA SUPRAという3台のD1マシンが登場したほか、中嶋大祐のスーパーフォーミュラSF14・ホンダ、スーパーGTからは小暮卓史のドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT、松田次生の13年仕様MOTUL AUTECH GT-Rが迫力のデモランを実施した。
また、14時55分からは菅原義正の日野レンジャー、さらに増岡浩がドライブしたパイクスピーク挑戦のEVカー、ミツビシMiEV EvolutionIIIが登場。他のレーシングカーとは一線を画す迫力を披露し、モーター音だけのMiEV、その体躯に似合わぬパフォーマンスを披露した2台に、会場からは驚きの声も上がっていた。
●モータースポーツジャパンから世界へ発信
特別走行エリアのまわりには、各自動車メーカーのブースも出展。国内トップドライバーが集い、各ブースでトークショーが行われたほか、ブースによってはタイヤ交換体験等も実施。各メーカーで非常に特色があり、ホンダは昨年のアブダビテストで走行したマクラーレン・ホンダMP4-29 H 1×1を展示したほか、お隣のNAKAJIMA RACINGブースに往年のティレル020・ホンダを展示する等、F1色豊かな展示となった。
また、ニッサンは今季からのル・マン24時間復帰に向け、スポーツカー耐久にちなんだ展示を実施。GT-R LMやR391を展示したほか、1992年のデイトナ24時間を制したR91CPはエンジン始動のパフォーマンスも披露された。
トヨタ／レクサスブースでは、先日発表されたばかりの『TOYOTA GAZOO Racing』、『LEXUS GAZOO Racing』の新たなロゴが世界に先駆けて使用されたほか、WRC復帰に向けトヨタ・カローラWRCも展示。マツダがデミオ・モータースポーツコンセプトを、ミツビシがランサー・エボリューション・ファイナルエディションを展示するなど、クルマ好きにはたまらない展示が多く見られた。
●イベントは12日まで。都内でレーシングカーの迫力を体感しよう
この日はさらに、マツダがFIA国際自動車連盟が進める女性のモータースポーツ参加促進運動、『WOMEN IN MOTORSPORTS（ウィメン・イン・モータースポーツ）』への協賛を発表したほか、これまでもルーカス・オルドネスはじめ多くのレーシングドライバーを生み出したニッサンGTアカデミーの日本での開催も明らかにされた。会場ではグランツーリスモのブースも登場し、プロが挑戦しファンを沸かせている。
午後からは雨も上がり、大いに盛り上がりをみせた『モータースポーツジャパン 2015 フェスティバル イン お台場』。イベントは12日まで開催される予定で、入場無料。お台場でモータースポーツの迫力に触れられるチャンスなので、明日はぜひ会場へ。
