F1中国GPの金曜午後の走行セッション中にひとりの男性がサーキット内に侵入、コースを横切るハプニングがあった。
上下黒っぽい服装に身を包んだこの男は、フリー走行2回目の開始15分過ぎにマシンが走行しているメインストレートを突然グランドスタンド側からピットレーンに向かって走りながら横切り、ピットウォールの壁をよじ登った。
このシーンは国際映像でも捉えられたが、幸い男がコースを横切るタイミングはメインストレートを走っていた2台のマシン間隔に開きがあり、大事には至らなかった。
伝えられるところでは、この男はメインスタンドから地上に降り、デブリフェンスを越えてコースに侵入。ピットレーンに辿り着くとフェラーリのガレージに向かったが、そこで警備員によって拘束され、警察に引き渡されたという。その際、「マシンを運転してみたかった」と男が語ったという。
また、フェラーリのスポークスパーソンは、ガレージの入り口でふたりのメカニックが侵入を阻止したとコメントしている。
このハプニングの後、グランドスタンド前の警備員は増員されたが、保安対策がどうなっていたのか調査されることになっている。