2015年F1第3戦中国GPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンが10番手につけている。
午後に入りサーキット上空はやや曇りがかったものの、14時スタートのFP2も終始ドライコンディションで行われた。セッション開始時の気温は16度、路面温度はFP1と同じ39度を記録した。
序盤の開始15分過ぎにメインストレートを不審な男が横切るハプニングがあったものの、セッションにはさほど影響せず、各車は引き続きミディアムタイヤで走行。FP1同様、ハミルトンが1分39秒台でトップに立ち、ニコ・ロズベルグ、セバスチャン・ベッテルと続いたが、ここで暫定ながらマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが4番手に浮上した。
早くもFP1のベストタイムから1秒以上のタイムアップを果たしたマクラーレン・ホンダは、チームメイトのジェンソン・バトンも1分40秒911をマークして暫定8番手タイムを記録すると、ソフトタイヤに履き替えたセッション中盤もバトンが1分39秒275で7番手、アロンソも39秒743のタイムで暫定9番手と中団グループの一角に食い込む速さをみせた。
一方、ソフトタイヤを履いた上位勢の争いは、各車がミディアムタイヤのベストタイムから2秒近くタイムを上げてくるなか、再びハミルトンが1分37秒219というタイムでトップをキープ。コンマ4秒差の2番手に序盤のブレーキ不調を克服したキミ・ライコネンがつけ、遅れてコースインしたレッドブルのダニエル・リカルドが3番手。ベッテルとロズベルグが4、5番手というオーダーに変わった。
しかし、後半のロングランではメルセデスのロズベルグも好ペースを披露。フェラーリ2台もまずまずのペースで周回を重ねたが、ロズベルグはコース上でフェラーリを追い回すなど、好調な走りをキープ。一方、トップにつけるハミルトンは若干ペースにばらつきがみられ、何度か挙動を乱すシーンもみられた。
結局、セッションはハミルトンのトップで終了したが、レースペースは決して順位通りとはならず。序盤から速さをみせたマクラーレン・ホンダの2台もバトンが最終的に10番手、アロンソ12番手と予選Q3進出も期待できるポジションにつけた。
なお、17番手に終わったウイリアムズのフェリペ・マッサは、開始35分過ぎにバックストレートエンドのブレーキングで不自然にリヤがロックし、ウォールに接触。フロントウイングにダメージを負ったマッサは無事にマシンを降りたものの、走行をストップし赤旗の原因をつくった。
また、6番手につけたレッドブルのダニール・クビアトもセッション終盤のピットアウト直後にブレーキから炎が上がり、スローダウンしてピットに戻る途中で完全にブレーキがきかなくなってコースアウト。同じくウォールに接触し、こちらもフロントウイングにダメージを負って走行を断念している。