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フルーツは甘いほどカラダに悪い?

2015年04月10日 00:03  オズモール

オズモール

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フルーツはカラダにいいからと、積極的に食べている女子も多いのでは? でも食べ方によっては、カラダに負担をかけてしまうこともあるみたい。フルーツの上手な食べ方を、 オーガニックレストランオーナーの伊藤雄士さんに教えてもらおう。

「フルーツには強い甘みを感じさせる "果糖"が含まれます。しかし、砂糖を摂ったときのような満腹感を感じにくいため、つい大量に食べたり飲んだりしてしまいがち。また、体内で代謝されるしくみも砂糖とは異なり、約8割が肝臓に運ばれて脂肪に変えられます。このため、果糖を摂り過ぎると、肥満や生活習慣病を招く脂肪肝になりやすいといわれています」(同)

果糖は、お菓子やジュースの人工甘味料にもよく使われていて、アメリカでは子供が肝硬変(脂肪肝が進行した病気)になったケースもあるとか。「果糖ブドウ糖液糖」という表示がある市販の食品は、甘みをつけるために果糖が添加されている。知らないうちに口にしないように、意識して。

果糖によるカラダへの負担を減らして、上手にフルーツを食べるポイントはこちら。

(1)食後に食べる
(2)旬のものを選ぶ
(3)食事代わりにしない
(4)ドライフルーツやジュースを摂り過ぎない
(5)買い置きしないで新鮮なものを食べる

「空腹の状態で食べるよりも、食後に食べたほうが、果糖の消化吸収はおだやかになります。また、果物は旬の時期が最も、ビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化物質などの栄養素が豊富。今の時期なら、グレーフルーツやキウイがおすすめです」(同)

また、フルーツだけでは必要な栄養素を十分に摂れるわけではないので、食事代わりにはならないもの。"朝はフルーツだけ"という食生活は決して健康的とは言えないことを理解して。また、フルーツを加工した食品の摂り方にもポイントがある。

「ドライフルーツには果糖が凝縮されているので、少量でも摂り過ぎにつながりやすい。好きでもスプーン1~2杯位までにとどめて。ジュースも同じ理由で摂り過ぎないほうがベター。スムージーを作っている人は、野菜を増やして果物は少なめにしましょう」(同)

ちなみに、アボカドもフルーツだけど、カラダにいいオイルや葉酸も豊富に含まれているので、おすすめだとか。これからは、果糖がカラダに与える影響も考えながら上手にフルーツを味わって!


伊藤雄士
オーガニックレストラン「Cento Dieci (チェント ディエチ)」(東京・渋谷区)オーナーシェフ。北イタリアを中心に修行を重ねた後、日本の土地に根ざした料理を追求。農薬や保存料、化学的な添加物、遺伝子組み換えの飼料などを使わずに育てられた素材を使って、体にやさしい料理を提供している。