7度のF1世界王者ミハエル・シューマッハーの息子、ミック・シューマッハー(16歳)が、今季参戦するドイツF4選手権の合同テストに参加。公の場では初となるシューマッハーJr.の走行姿を収めようと多くのメディアがつめかけるなか、上々のパフォーマンスを披露した。
ミックは今年3月、現トロロッソF1のマックス・フェルスタッペンが昨年所属していたオランダの強豪ファン・アメルスフールト・レーシングと契約を結び、今年新たに開幕するADACドイツF4選手権で4輪レースデビューを飾ることになっている。
彼はレッドブルF1チームの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューエイの息子、ハリソン・ニューエイのチームメイトとなる。
8日、ミックはドイツのオッシャースレーベンで行われた同選手権の開幕前合同テストで、黒のカラーリングをまとったタトゥース・アバルトのマシンをドライブ。3セッションを走ったミックは33名中、それぞれ8番手、5番手、12番手のタイムを記録したという。
イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』は、ミックが先月、約100マイル(約161km/h)でクラッシュするアクシデントに巻き込まれていたため、今回のテストに参加するかどうかはっきりしていなかったが、彼のクラッシュが比較的軽度なもので、ほぼ無傷だったというドイツ紙『Bild(ビルト)』の報道を伝えている。
チームボスのフリッツ・ファン・アメルスフールトは、「もちろん、我々は彼の父親が7度のワールドチャンピオンであるということを知っている。しかし私が強調したいのは、ミックがレーシングドライバーという職業を学ぶための時間を過ごすということだ」とコメント。
ミハエルのマネージャーであるサビーネ・ケームも、「シューマッハーと聞いて人々はすぐにF1を考えますが、ミックへの過度な期待は控えてほしいと思います」と語っている。
ただ、この日のサーキットには通常をはるかに上回る多くのメディア関係者が来場。シューマッハーJr.の公式初テストをレポートしようとジャーナリストやカメラマンなど約100名が取材する事態となった。
先月末に16歳になったミックのデビュー戦、ドイツF4開幕戦は、4月25~26日にオッシャースレーベンで行われる。