フォース・インディアのセルジオ・ペレスは、競争力がないマシンで戦わなければならない今の状況でモチベーションを保つのは簡単ではないと語った。
昨年は表彰台を獲得するほどの活躍を見せたフォース・インディアだが、2015年用マシンの準備が遅れ、VJM08がコースデビューを果たしたのは最後のプレシーズンテストの2日目午後だった。
チームはシーズン中に段階的にマシンを改良していき、その後大規模なアップグレードを行う予定だが、その“Bスペック”導入はすでに6月に延期されている。
フォース・インディアは開幕戦ではダブル入賞を果たしたが、第2戦では13位と14位に終わった。
ペレスは、入賞も難しく最下位争いをするしかないマシンで走り続けながらモチベーションを高く保つのは簡単なことではないと認めた。
「モチベーションを維持するのが本当に難しい」とペレスが述べたとCrasn.netが伝えた。
「強みなど一切なく、厳しいレースになることを知りながらレースに臨むのは、ドライバーにとって楽なことではない。それでもプロとして振る舞い、優勝を狙っているときと同じように仕事をこなさなければならない」
「純粋なペースを見ると入賞できる力を持ったマシンでない。それが分かった上でレースに向かわなければならないのはもどかしい。でもドライバーとしてやれることは同じだ。毎週末ベストを尽くすしかない」
「このマシンはデグラデーションが高く、扱いづらい。そのためコントロールを失ったりミスしたりしやすいんだ。これから困難なレースが続く。でも今はこの状況を受け入れるしかない」
「現に今、最下位あたりで争っている状況だ。とはいえレースでは何が起こるか分からないし、ポイント圏内に入れることもあるかもしれない」
シーズン途中で導入するアップグレードが効果を発揮しなければ、今年は苦しい一年になるとペレスは予想している。
「ある程度進歩を遂げることができれば、いい年になる可能性もある。まだたくさんのレースが残っているし、挽回する時間もあるからね。でももし期待しているような前進ができなければ、かなり苦しい一年になるだろう」