『サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡』展が、5月23日から東京・品川の原美術館で開催される。
アメリカ・ヴァージニア州出身のサイ・トゥオンブリーは、アメリカ抽象表現主義の第2世代ともされる20世紀を代表するアーティスト。即興的に描かれた線や絵具の飛沫に、文字や数字、記号がランダムに組み合わさった絵画やドローイング作品で知られている。晩年には『高松宮殿下記念世界文化賞』『ヴェネチア・ビエンナーレ』金獅子賞などを受賞し、2011年に逝去した。
同展では、紙に描かれた作品にフォーカスし、1953年から2002年までの約50年間に制作されたドローイングやモノタイプ作品約70点を展示。生前にトゥオンブリーが作品の選定に関わり、ロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館を皮切りに世界各地に巡回した展覧会を、原美術館の展示空間に合わせて再構築する。なお、作品の一部は5月29日から同美術館の別館である群馬・ハラ ミュージアム アークで展示される。