いつからか「女性ファッション誌の売り上げは表紙で決まる」と言われ、表紙を任される専属モデルは大変な名誉であり責任は重大である。特に専属モデルの人数が他誌に比べ少ないと言われる『AneCan』は若手モデルの憧れであり、常に第一線で活躍していなければ同誌には選ばれないのだ。この人気雑誌『AneCan』の専属モデルとして、5月号でデビューしたのが大人気ご当地キャラ・ふなっしー。なんと一流モデルの押切もえ、葛岡碧を両脇に、表紙でセンターを飾るという快挙である。
【この記事の動画を見る】
2014年11月に放送されたテレビ朝日系『グッド!モーニング』内のインタビューで、「次に挑戦したいことは?」と聞かれ「AneCanの専属モデルやりたいなっしな~」と答えていたふなっしー。誌面のインタビュー記事でもなく、ファッション・グラビアのセット(?)的な役割でもなく、専属モデルである。さすがに熱心なふなっしーファンでも、この発言は話半分に聞いていた方も多かったのではないだろうか。
だが2015年春、夢物語のように思えた“AneCanの専属モデル”は現実のものとなる。撮影は世界的フォトグラファーのレスリー・キー氏、千葉県出身の専属モデル・押切もえとは、ラグジュアリーブランドの世界でクールにポージング。葛岡碧とは同じ専属モデルとして、今年の春夏注目の“レトロな白黒ドット柄”、“デニム”、“ふんわりシルエットのチュールスカート”のファッションに身を包む。ふなっしーにはそれぞれ特別にオーダーされた服が用意された。
その中でも、白黒ドット柄のサマードレスでの写真が目を引く。本来はマキシ丈なのだが、ふなっしーの躍動感がありすぎて裾が腰の辺りまでめくれ上がっているところに、撮影時の奮闘ぶりが表れているのだ。
また4月7日の雑誌発売に合わせて公開されたメイキング映像『ふなっしーがAneCan専属モデルに!AneCan5月号(2015年4月7日発売)メイキング』では、撮影現場でこのドレスを着て移動するふなっしーの様子が見られる。ドレスの裾を踏まないように歩く後ろ姿が、「謎のマツコ感。とても…デラックスです」とネット上で大評判に。また「今くるよ師匠に、さも似たり」という声もある。
AneCan編集長のInstagramを見るとふなっしーをお客様扱いせず、カメラマンのレスリー氏は“1カット目から容赦なくモデル扱いでハードな要求”をしていたそうだ。いつも全力で頑張り通すふなっしーでも耐え切れず、うずくまる場面もあったらしい。ふなっしーには専属モデルとして話題性だけでなく、商品を身につけてその魅力を最大限にアピールしてもらう―そんなAneCan編集部の本気度が伝わってくる、最新号である。
※画像は『葛岡碧 midori_kuzuoka Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 みやび)