フォース・インディアの副代表、ボブ・ファーンリーは、2015年のBスペックマシンの導入が予定より遅れ、6月のオーストリアGP以降になる見込みであると明かした。
昨年マクラーレンとランキング5位を争う活躍をしたフォース・インディアだが、2015年用新車の準備が遅れ、VJM08がコースデビューを果たしたのは最後のプレシーズンテストの2日目午後だった。
フォース・インディアは開幕戦ではダブル入賞を果たしたが、第2戦では13位と14位に終わっている。
マシンはシーズン中に段階的に改良され、5月のモナコGPで大規模なアップグレードがなされる予定だったが、その計画が変更になったとファーンリーは述べた。
「開発はうまく進んでいるが、(大規模なアップグレードは)オーストリア以降になるだろう」とファーンリー。
「Bスペックカーと言うべき、大きなアップグレードを導入したいと考えている」
「上位に浮上できるとは言わないまでも、目指すグループの中に戻れると期待している」
「タイミングとしてオーストリアがちょうどいいと思う。グランプリの後にテストがあるので、それを利用してマシンを改善させることができる」
「急いでモナコに持ち込んでも大きなメリットにはならない」
延期した理由を聞かれたファーンリーは、「風洞をうまく稼働させることに取り組んできた」と答えた。
「ケルンに移ることは非常に大掛かりなプログラムなのだ」
フォース・インディアは2015年以降、トヨタ・モータースポーツの風洞を使用する契約を結んだ。しかし昨年トヨタと契約していたケータハムが経営破綻した影響で、風洞での作業を開始するのが遅れたとチームは説明している。
ファーンリーによると、風洞での開発は4月まで続けるということだ。