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窓際族はサラリーマンの「勝ち組」なのか? 「うらやましい」「その生き方が正しい」の声

2015年04月07日 18:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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出世コースから外れて閑職についた中高年サラリーマンを揶揄する「窓際族」。もともとはネガティブな意味合いで使われていたが、「働いたら負け」の若者たちにとってはあまりにも理想的なポジションに見えるらしい。

4月3日に2ちゃんねるに「窓際族楽しすぎワロタwww」というスレッドが立ち、話題になっている。スレ主の書き込みによると、所属していた部が大損害を出して部長が左遷された末に部は縮小し、残った4人が全員窓際族になってしまったようだ。

暇つぶしには「中国歴代皇帝のウィキペディアおすすめ」

部は存続しているとはいえ仕事もなく、スレ主以外の3人は半年ほどで会社を辞めていった。仕事がないため、とりあえず定時に出社するが、何もせず定時退社するらしい。

隣の部の部長からは「やることないなら掃除でもしろ」と言われているものの、「掃除のおばちゃんいるのにワロタwww」と本人はいたって気楽そうだ。

「おすすめの暇つぶし教えてくれ」というレスには、「好奇心があるなら、wikiはまじおすすめ」と回答。いまは中国歴代皇帝のウィキペディアを見るのにハマっているという。出世はとうにあきらめ、会社に寄生する気満々とも語る。

このスレッドのまとめには、「首切られるのは何年後だろうね。なんのスキルも無いまま転職はできないぞ」「色々理由つけられてクビにされるから。その前に転職先見つけないとね」など、一生窓際族ではいられないのではと危惧する声も上がる一方で、

「ナイスな生き方。搾取する側に対抗するにはこのぐらいでいいんだろうな」
「寝てていいならマジで勝ち組。夜中迄好きなことやって会社で寝れるなら俺はそこに就職したいわ」

と、スレ主を心からうらやましがるコメントが相次いでいる。同様に閑職に追いやられながらも「俺も社内ニート今年で二年目になるよ。吹っ切れたらこんな楽な商売はない」と、開き直って賛同している書き込みもあった。

中高年は若者を「けしからん」と批判できるのか?

このスレッドが立つ前日にも、「窓際族」を題材にした漫画がネット上で話題になっていた。その名も、「新社会人よ、窓際を目指せ」というものだ。

新入社員の逆島は、仕事をせず他の社員から見下されるために存在する「雑務課」という窓際族の集まる課の存在を知る。そこで出会った雑務課課長の田辺が発した

「仕事なんて適当で調度良いのよ~」
「うちは年功序列だから俺みたいないい加減なのも年収800万円は貰ってるし」

などの言葉に感化され、逆島が雑務課を目指すというストーリーだ。

いかに自分がデキない新人であるかをアピールするために、逆島は「電話は死んでも取らない」「『アマゾン来るんで帰ります』と飲み会を断る」「あいさつをしない」などを徹底。雑務課への一歩である北関東段ボールセンターに左遷されるまでが1話の内容だ。

この漫画に対しても、逆島に賛同する声が多数だ。「いかにサボるかっつーのも仕事のうちや」という、やる気があるのかないのか分からないコメントもあった。

「これはガチで正解。一番の貧乏クジを引くのは中途半端に能力がある奴」
「やりがい? 糞食らえ。楽して生活したいんだよこっちは」

キャリコネの口コミにも見られるように、年功序列で高い給与を得ている「働かない」年長者が現実に存在することはよく知られている。若者を「けしからん」という批判するなら、このような人たちを完全に排除してから言うべきではないだろうか。

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