マレーシアGPでフェラーリとセバスチャン・ベッテルに敗れたメルセデスは、冷静さを保つとともにアップグレードを予定より早く導入して立ち向かうと述べている。
開幕戦では昨年同様圧倒的な速さでワンツーを飾ったメルセデスだが、第2戦マレーシアではピット戦略の違いもあり、ベッテルの後塵を拝する結果となった。
フェラーリは2014年には低迷し1勝もできずに終わったものの、大規模な組織変更などに取り組んだ後、今年復調を果たした。
「フェラーリが予算を大幅に増やしているという記事を読んだ。だが我々には必要なリソースも人員も揃っており、いい状態にあると思う」とメルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフが語った。
「冷静に開発を続けていけばそれでいい。マシンに正しい変更を施し、当初の予定より早く新しいパーツを導入していけば問題ない。パニックになる理由はない」
「これが普通のシーズンなのだ。戦えるチームがふたつ以上あるのが当たり前だ」
1戦ごとにチームの力を極端な形で評価すべきではないとウォルフは述べた。
「メルボルンでは『メルセデスがシーズン全戦勝ち、誰も追いつけないだろう』などと極端な話も出ていた。しかしわずか2週間後に『ひとつの時代が終わるのか?』と言われ始めている」
「これから新たな戦いの時代が始まるのかもしれないが、我々はその戦いやチャレンジに喜んで立ち向かう」
「冷静な判断を下し、自信を失うことなくこれまでどおりの速さを再び発揮することを目指すだけだ」