『小林路子の菌類画 きのこ・イロ・イロ』展が、5月17日まで東京・武蔵野市立吉祥寺美術館で開催されている。
小林路子は約30年間にわたってキノコを主題にした作品を描き続けている画家。1986年に書籍『キノコの不思議 ―「大地の贈り物」を100%楽しむ法』の挿絵を引き受けたことをきっかけにキノコに魅せられ、山野へ通ってキノコを探し、描くという行為に自身の生活スタイルやスケジュールを合わせて組み立てる「キノコ中心」の生活を送っているという。
同展では、これまでに制作した作品約850点の中から、小林自身が厳選した菌類画70点を展示。その的確な描写や学術的有用性を認められ、イギリスのキュー王立植物園所蔵の植物・菌類画図譜コレクションにも作品の一部が収蔵されている小林による多種多様なキノコを見ることができる。なお、会期中には小林によるトークイベントも開催される。