映画『マシュー・ボーンの「白鳥の湖」3D』が、6月6日から東京・恵比寿のYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開される。
同作は、2011年にイギリス・ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で上演されたマシュー・ボーン演出・振付のバレエ作品『白鳥の湖』を、サラウンド音声と複数の3Dカメラで記録したもの。原作の『白鳥の湖』は、悪魔によって白鳥の姿に変えられてしまった女性と、彼女に恋をしながら悪魔に騙されてしまう王子の顛末を描いた作品だが、ボーンによる新解釈版では男性同士の悲恋物語として描き、白鳥たちを男性キャストが演じている。
キャストには、ザ・スワン、ザ・ストレンジャー役のリチャード・ウィンザー、王子役のドミニク・ノース、女王役のニーナ・ゴールドマンをはじめ、マドレーヌ・ブレナン、スティーヴ・カーカム、ジョセフ・ヴォーハンが名を連ねている。同作では、客席からは見ることのできないアングルからダンサーの動きや表情を捉え、上下に動くカメラワークによって舞台上の臨場感や緊迫感を演出しているという。
なお、ボーン版の『白鳥の湖』は1995年にサドラーズ・ウェルズ劇場で初演。1996年には『ローレンス・オリヴィエ賞』、1999年には『トニー賞』最優秀ミュージカル演出賞、振付賞、衣裳デザイン賞を受賞するなど、数々の演劇賞を受賞している。また、これまでに日本を含む世界各地で上演されている。