トップへ

リクナビの「エントリー煽り」は悪くない! 「大手病」に陥らず様々な業界や企業に目を向けよう

2015年04月07日 06:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

少し前に「リクナビのエントリー煽り」が話題になり、一部から批判を浴びていました。人により意見が分かれると思いますが、私は「就活初期のうちに多くの企業にエントリーした方が良い」という考えに賛成しています。

最初は興味がなかった業界・企業でも、セミナーや選考に参加しているうちに第一志望に変わることもありますし、エントリーする業界や企業を絞りすぎると、就活がうまく行かなくなった場合に持ち駒がなくて焦るようになるからです。(文・マンガ:ユズモト)

不安定な精神状態では、面接の受け答えも悪くなる

就活は運の要素もありますから、優秀な人であっても立て続けに選考に落ちることはざらにあります。そんなとき、エントリーした会社が少ないと「ここで結果を出さなくては後がない」と焦ってしまいます。

そういう心理状態だと、自分でも「落ちたな」と思うような受け答えしかできなくなってしまい、さらに持ち駒が減る…そんなことにもなりかねません。安定した精神状態で就職活動を行うためにも、心配性な人は沢山エントリーしておくことをおすすめします。

業界・会社の規模問わず、気になるところは全部。行きたくないと思ったときや、他に納得できる会社に内定をもらったときには、選考を辞退すればよいだけの話なので。

大手内定者の中には「受ける業界・企業は絞れ!」という人も結構いますが、それはその人がたまたまその業界・企業にマッチしていただけ。対象企業を厳選した結果、就活がうまくいかなかった人も私の周りには結構います。私自身も、後者のひとりです。

いわゆる「大手病」だった私は、大手金融と大手メーカーを中心に就活をしていましたが、全滅して絶望的な状況になりました。持ち駒がなくなり、慌てて志望対象を広げようとした頃には時すでに遅し。優良企業は募集を締め切ったところが多く、エントリーを受け付けているのはキツそうな企業ばかりでした。

それでも選り好みしている場合じゃないと受験したのが、ボッタクリ英会話教材で有名な某ブラック企業。速攻で内定が出ましたが、全く嬉しくありませんでした。「なぜもっと色んな会社に目を向けなかったんだろう」と後悔したものです。

その後も諦めず就活を続け、最終的にはビジネスホテルの冬採用に引っかかり、私の就活はようやく終了しました。ビジネスホテルの仕事は予想以上に面白く、ベンチャー企業のような自由な社風も私に合っていたので、今では「新卒で入社したのがビジホで良かったな」と思っています。

それでも、最初から変なこだわりを持たず、様々な業界や企業に目を向けていたらどうなっていたかな…ということをいまだに考えます。就活生の方々には、後悔しないようにあらゆる業界・企業に目を向けて欲しいです。

あわせてよみたい:就活に「志望動機」が必要な理由