トップへ

スーパーGT第1戦岡山:GT300は盤石の速さをみせたプリウスが開幕勝利!

2015年04月05日 17:30  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

スーパーGT第1戦岡山のGT300クラスを制したTOYOTA PRIUS apr GT
スーパーGT第1戦は5日、岡山国際サーキットで82周の決勝レースが行われ、GT300クラスはレースを通して盤石の速さを披露したTOYOTA PRIUS apr GTが優勝。ARTA CR-Z GT、Audi R8 LMS ultraが続いた。

 いよいよ2015年の開幕レースとなる、スーパーGT第1戦。朝の岡山国際サーキットは大粒の雨が舞っていたものの、昼前からサーキットは曇天となり、少しずつ路面は乾いていくことに。GT500クラス、GT300クラスともグリッドでギリギリまでタイヤ選択に悩まされることになった。GT300クラスでは、何台かがスリックをチョイス。また、シンティアム・アップル・ロータスはスターター、マッハ車検 with いらこん 86c-westは燃料系のトラブルでピットスタートを強いられた。

 迎えたGT300クラスのスタートでは、ポールポジションスタートのGAINER TANAX GT-Rが1コーナーを守るも、2番手スタートのGAINER TANAX SLSはスリックタイヤをチョイスしたのか、濡れた路面でズルズルとポジションを落としていく。代わってARTA CR-Z GTが2番手に浮上するが、これを上回ってきたのが嵯峨宏紀駆るTOYOTA PRIUS apr GT。3周目のウイリアムズコーナーで一気にGAINER TANAX GT-Rをかわし、首位に浮上した。

 一方、GAINER GT-RにはARTA CR-Z GT、さらにウエット路面で速さが光るAudi R8 LMS ultraが襲いかかっていく。8周目、12周目と相次いでかわされたGAINER GT-Rはポジションを落とし、序盤はプリウス、CR-Zとブリヂストン装着のJAF-GT勢がワン・ツーに。Audi R8 LMS ultra、さらにRacing Tech Audi R8と、アウディ勢が続く展開となった。

 しかし、今季JAF-GT300車両は給油が早く、プリウス、CR-Zはピット作業後FIA-GT3勢とのギャップを広げることに成功する。途中再び雨が降り出すが、Audi R8 LMS ultraが得意とする雨量には及ばず、追撃できないまま終盤を迎えることとなった。

 先頭を走るTOYOTA PRIUS apr GTは、中山雄一がGT300フル参戦初年度を感じさせない素晴らしい走りで、終盤の強い雨にも動じず、そのままトップでチェッカー! TOYOTA PRIUS apr GTが今季開幕勝利を飾った。2位はARTA CR-Z GTで、JAF-GT勢が開幕ワン・ツーとなっている。

 3位に入ったのはAudi R8 LMS ultraで、今季WRTとのコラボレーションによる体制強化緒戦を幸先の良い結果で終えることに。4位にもRacing Tech Audi R8が入り、アウディジャパンの大喜多寛社長が訪れたレースで好結果を残している。