2015年スーパーGT第1戦岡山の予選で、GT300クラスのポールポジションを獲得した、GAINER TANAX GT-Rのアンドレ・クートと千代勝正が、今回の予選を振り返った。
●GT300クラス ポールポジション/GAINER TANAX GT-R
アンドレ・クート
朝からマシンの調子が良かったから、予選に向けて大きくセッティングを変える必要はなかった。この調子だったら、ポールを獲れると思いながら、予選に臨んだよ。
シーズンのスタートを最高の形で迎えることができた。けど、明日の方が重要だよね。マシンやタイヤのパフォーマンスだけでなく、天候や運を味方につけないといけない。
もちろん優勝を狙っていくけど、どのチームも同じ考えだよね。天候など色々なファクターがあるけど、できる限りのことをするよ。
千代勝正
1シーズンぶりに日本のレースに復帰したので、日本語でインタビューを受けるのは久しぶりですね。すごく嬉しいです。
2015年のニッサンGT-RニスモGT-3には、オフシーズンのテストからすごく手応えを感じていました。特にスピードに関しては、14年のマシンと比べるとすごく進化していたので、テストから自信をもっていました。
今日も路面コンディションがダンロップタイヤとマッチしていて、アタックは自信をもって走ることができました。オフシーズンからチームのサポート体制もしっかりしていましたし、クートもQ1でいいアタックをしてくれました。なので、自分のアタックにも自信を持てましたね。スーパーGT300クラスのQ2を走ってポールを獲るのは初めてなので、チームには本当に感謝しています。
ヨーロッパとはタイヤが大きく違うので、比較するのは難しいですね。路面のミューもタイヤのグリップも、少し低めでしたし。
ただ、その中で一番良くなったと感じたのは、ブレーキです。それから、前後の重量配分も改善されて、今まで弱点だったリヤのトラクション不足も改善されています。クルマの安定感も増していますね。だから、自信を持ってアタックできます。僕が乗ってきた中では、史上最高のマシンですね。
アタックラップを正確に思い出すのは難しいんですけど、タイヤのウォームアップ自体は狙い通りでした。特に大きなミスはしていなかったと思うので、ほぼ完璧(なアタック)だったと思います。
予選でポールを獲ることができて、幸先の良いスタートを切ることができました。ただ、明日は天候が予測できませんし、どんなレースが待っているか予想できません。どんなコンディションになっても、自分たちのベストを尽くして、今年一緒に戦うチームと、最高の結果を出せるように頑張ります。