スーパーGT第1戦岡山の公式練習でトップタイムをマークしたENEOS SUSTINA RC F 2015年の開幕戦となるスーパーGT第1戦は4日、岡山国際サーキットで午前9時からの公式練習が行われ、ENEOS SUSTINA RC Fがこのセッションのトップタイムをマーク。GT300クラスはB-MAX NDDP GT-Rがトップとなった。
朝方は前日からの雨が残りウエット路面となったものの、心配された雨は降らず、曇天模様で迎えたスーパーGT第1戦岡山の予選日。いよいよ2015年のスーパーGTが午前9時からの土曜公式練習で幕を開けた。
序盤こそウエットのままだったコースコンディションだが、各車アウト~インを繰り返していく中で路面は乾いていき、少しずつスリックタイヤが投入され始める。序盤コースインしなかったマシンも多かったが、金曜日までに準備を終えたマシンたちは全車がこの公式練習に出走している。
途中、グリーンテック SLS AMG GT3のガルウイングドアが何度か走行中に開いてしまうトラブルはあったものの、セッション前半は大きなアクシデントはなし。各チームが午後の予選に向け淡々と周回を重ねていくが、開始50分というところのリボルバーコーナーで、レクサスRC F GT3の実戦デビュー戦となるSYNTIUM LMcorsa RC F GT3がコースアウト。グラベルにストップしてしまい、一度赤旗が提示される。
その赤旗解除の直後の開始1時間過ぎというところで、今度はジョアオ-パオロ・デ・オリベイラがステアリングを握っていたカルソニックIMPUL GT-Rが、走行中にエキゾーストから引火。メインストレートで炎が大きくなり、オリベイラは慌ててストレート上にマシンを止めた。この消火作業のために再び赤旗提示。カルソニックIMPUL GT-Rはエキゾーストがある側のドア部分を激しく損傷してしまった。
カルソニックの消火作業の後は、再びセッション再開。公式練習終盤までは非常にアグレッシブな挙動をみせていた前年王者のMOTUL AUTECH GT-Rが、1分20秒台をマークしタイミングモニターのトップを飾っていたが、終盤タイムを上げたのはDENSO KOBELCO SARD RC F。DENSO首位のまま両クラス10分間ずつの専有走行となった。
専有走行では、GT500クラスは各車が一気にタイムアップ。その中で、昨年もこのラウンドでポールポジションを獲得しているENEOS SUSTINA RC Fが、大嶋和也のドライブで一気に1分19秒台へ。このセッションの首位となった。
2番手に続いたのは、松田次生がアタックしたMOTUL AUTECH GT-R。立川祐路のZENT CERUMO RC F、平川亮のKeePer TOM'S RC F、柳田真孝のS Road MOLA GT-Rと続き、レクサス勢とミシュラン装着のGT-Rがトップ5を占める結果となった。ホンダNSXコンセプト-GT勢は、伊沢拓也がドライブしたRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが6番手につけている。
GT300クラスでは、B-MAX NDDP GT-Rがこのセッションのトップタイムをマーク。ドライ時のポテンシャルを大いに上げてきているGT300マザーシャシーのVivaC 86 MCがデビューセッションで2番手につけた。3番手にはTOYOTA PRIUS apr GT、GAINER TANAX GT-R、マネパ ランボルギーニ GT3とFIA-GT3勢が続いている。