2015年04月03日 22:41 弁護士ドットコム
体調不良を理由に、衆院本会議を欠席した後、「私的な旅行」に出た疑いが報じられている維新の党の上西小百合衆院議員が4月3日、大阪市内で記者会見を開き、「旅行をしたことは一切ない」と公の場で疑惑を否定した。
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上西議員は体調不調を理由に3月13日、2015年度予算案が採決された衆院本会議を欠席した。しかし、男性秘書と旅行に出ていた疑いがあると、週刊誌やテレビに報じられた。
上西議員は会見の冒頭で、「週刊誌やテレビ等で報道がされ、有権者や維新の党を支持してくださるみなさまにご迷惑をかけたことを謝罪します」と頭を下げた。
問題の経緯について、13日と14日は大阪の自宅で療養し、15日に地元の市議候補の事務所開きや地元行事に参加していたことを説明。15日夜に京都・宮津で企業経営者や地元議員たちとの会合に参加したと述べた。
この京都・宮津に出向いたことが「私的な旅行」ではないかと報じられていたが、上西議員は政治活動の一環であるとして、「決して遊びの旅行ではない」と強調した。
会見には、橋下徹・維新の党最高顧問(大阪市長)も同席した。橋下氏は「事実関係を確認したい」と述べたうえで、関西テレビの数台のカメラが上西議員を繁華街で取り囲んで取材しようとしたことについて、「カメラであそこまで囲むことは違うんじゃないかと思う」と報道のありかたに疑問を挟んだ。
また、橋下氏は、上西議員の進退について、4月1日の時点で「辞職すべきだ」と厳しく批判していたことを問われると、「僕は14日に旅行していたと認識していたが、裏が取れていない」と述べた。そのうえで、今後、大阪維新の会の執行部メンバーと議論し、4日午後には結論を出す意向を明らかにした。
会見の途中で、関西テレビの記者の取材に対して、「ええかげんにせえよ」「お前ワシの車に当たってるゆうとるんやゴルァ」などと発言した男性秘書も登場。「いくら制止をしても聞いていただけなかった。最初からあのような物言いになったわけではない。最後にああいう発言になったことは、私の不徳の致すところだ」と謝罪した。
さらに、記者から秘書との男女関係について問われると、上西議員は「付き合うことはない」ときっぱり否定した。
(弁護士ドットコムニュース)