4月3日のNHKの情報番組「あさイチ」のゲストは、「理想の夫」のみならず理想の父親や上司にもたびたび挙げられる所ジョージ。この日のトークでも、高評価に違わぬ「名言」を連発。ツイッターには魅了された視聴者の投稿が相次いだ。
放送開始2秒前まで雑談していたという所は、冒頭からNHKのシャッターの開門時間や和式トイレ、楽屋のパーテーションなどに突っ込みを始めるマイペースぶり。有働アナに「4分45秒押しです」と急かされる形でゲストトークに入った。
「明日を夢見るなら、今日を充実させないと」
番組は、所を「楽しく生きる達人」と紹介。まずは「今日が一番!」というモットーが取り上げられた。その意味を問われると、
「今日そのものが美しいわけ。みんな明日があるからって希望みたいなこと言うけど、今日が充実してないと明日にならないから。明日を夢見るんだったら、今日を充実させないとダメ」
と説明。今日そのものが美しいのに、「あのときは良かった」とばかり言っているのは「現実逃避だよね」と断じた。
「あのときが良かったって言うんだったら、今生きている意味がない。『明日やればいいや』じゃないよ」
また、「何でも楽しむ」と語る所に、有働アナが「楽しむのが大変そう」と疑問を呈すると、「はじめから完成品なんかを求めようというのが図々しい」と楽しむコツをこう披露した。
「子どものうちはバカだから、何でもやるんだよ。できないことでもやるんだよ、ケガもするけど。大人になると、そういうのが向いてないから(とか)やっても無駄だとかやらなくなっちゃう、だからつまらない。ステップを踏むだけでいい」
やってみたらやっぱりダメだったら? とさらに有働アナが問いかけると、「それはそれで面白い。何でもできる自分が一番美しいって考え方が図々しい」と答えた。
視聴者も「自分はそうなんだよと開き直って欲しいわ」
番組後半では、視聴者からのFAXに回答。「なりたい自分に、なかなかなれない。頑張って努力したのに不合格や不採用。世の中から必要とされてないのかなぁと思うとき、どう考え動きますか」と聞かれると、所はこの考えにやんわり反論。
「なりたいものになるんじゃなくて、なったものが自分なんだよ。なりたいものを求めるんじゃなくて、そこで楽しく暮らせよってことだよ。そしたらやがて、勝手に夢が出てくるから」
夢ばかり見ているのではなく、「くだらない、つまらないこと」でも一生懸命やっていれば夢が勝手に出てくるのだから、「いい夢ばっか見てんじゃねえって話」と、理想より目の前の現実を大事に生きようと答えた。
所らしい返答に、視聴者はツイッターで「名言続出」と心に染みわたった様子だ。
「あさイチのプレミアムトークの所ジョージさん、素晴らしい。素晴らしいよ!」
「ああ…あさイチの所さんの言葉がずしーんとくる…」
「なりたい自分云々の相談に答える姿に共感。(…)自分はこんなんじゃないと思っている人は、自分はそうなんだよと開き直って欲しいわ」
新年度が始まって3日。特に新社会人は、「思い描いていた仕事と違う」など、壁にぶつかっているかもしれない。そんなときは「何でも楽しむ」「何でもやる」という所流の気持ちで向かってみたらどうだろうか。
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