全国屈指の混雑率を誇る東京メトロ東西線が、新年度3日目から大変なことになっている。遅延の影響で車内が激混み状態となり、多くの新社会人が初の「痛勤電車」を体験する事態となった。
ジョルダンライブ!によると、4月3日の早朝、東京・江東区にある東西線東陽町駅で信号機トラブルが発生。この影響で、通勤ラッシュの午前8時台には、西船橋からの上り方面で30分以上遅れる電車もあった。
「電車内エクストリームおしくらまんじゅう」
当然、車内は大混雑に陥り、ツイッターでは8時ころから惨状をレポートする投稿が相次いで寄せられた。
「電車内奴隷船みたいだから。もはや満員とかそういう話じゃない…」
「東京の朝のラッシュの東西線はやはり地獄の圧迫。iPadは割れるから持ち込まないほうが良い」
あまりの混雑ぶりに電車に乗りきれない人も多く、人で溢れかえったホームの画像も投稿されていた。「ホームついてから電車乗るまで40分かかった」というつぶやきもある。葛西駅などでは入場規制も行われた。
この日は新入社員にとって入社わずか3日目だが、東西線は「痛勤」に慣れていない彼らにも容赦しない。遅刻を避けたい新人は、かなり苦心をしたようだ。
「新入社員3日目にして遅刻。涙目。東西線だいっっっっきらい!!!」
「社会人3日目にして東西線の洗礼を受ける。4本逃し、12分遅れ、電車内エクストリームおしくらまんじゅう」
東西線の混雑は、沿線に住む社会人がみな通ってきた道でもある。ツイッターでは先輩たちから、「新社会人よ、これが東西線だ」という投稿が寄せられていた。
「新社会人への早速の洗礼だな。東西線からの新たなる門出への贈り物なわけです」
東西線の混雑率、2015年は「日本一」の可能性
東西線は、昨年も新年度早々にドアが故障し、ダイヤが大幅に乱れていたようだ。常連の東西線ユーザーは、ラッシュ時の遅延を見越して30分前の電車に乗るのだという。
国土交通省の「東京における主要区間の混雑率」(2013年度)によると、東西線の混雑率は朝の木場-門前仲町間で最高199%。全国で2番目に高い混雑率と言われている。1位はJR山手線の上野-御徒町間が202%だ。
そんな中、3月に上野と東京を結ぶ上野東京ラインが開通。山手線の混雑が緩和しているという報道もある。となると、現在日本で一番混雑しているのは東西線の可能性が高い。
東京メトロも混雑を解消するべく、ホームの増設など計654億円かけて工事を進めているものの、全て完了するのは2020年。沿線に住む新社会人には気の毒ではあるが、もうしばらくは「痛勤」が続きそうだ。