熊本県は3月30日、県PRキャラクターのくまモンがダイエットに失敗したと発表した。ペナルティーとして、くまモンを6月末まで「営業部長」から「営業部長代理」に降格する。
アメリカではダイエットが出世の条件になっており、エグゼクティブが肥満を理由に降格されるという話もあるが、日本では異例だ。これにはネットで、「厳しい人事だなぁ(混乱)」「あの体だからかわいいのに」と同情する声があがっている。
健康PRを前に「チョコを隠れて食べたため」処分
また、人間の営業部長なら同じ処分はありえないとして、今回の人事が不当なものではないかと問題視する人たちもいる。
「これ、ナントカハラスメントにならないのかなww 訴えろ!くまモン!」
「メタボハラスメント、少なくともパワーハラスメントと思わしき事案を県庁が率先して実施しているなんて」
「ダイエットに失敗したことを理由として降格させるなんて、明らかに人事権の濫用と解されます。怒れ、くまモン!」
キャリコネニュースが熊本県庁広報課に問い合わせたところ、くまモンは昨年10月から「日本を健康にしよう」と熊本県産の食品のPR活動を開始。同時にメタボ体型の改善を図り、タニタ食堂を訪れたり、日本コロムビアからエクササイズDVDを発売するなど各方面からサポートを受けていた。
にもかかわらず、バレンタインに貰ったチョコ400個を完食していたことが発覚。「健康をPRするはずだったのに、隠れて食べていたことが問題」という理由で処分が決まったようだ。
今回の降格により、くまモンの業務にはスイカの収穫の手伝いや熊本城の清掃など、身体を動かすものが加わることになる。6月末の営業部長復帰時には、痩せたくまモンが見られるのだろうか。
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