2016年卒の就活生で、すでに内定を得ている人がいるそうです。ということは、すでに選考が行われているということなので、残念ながら選考に漏れてしまった人もいるのでしょう。まだ就活は始まったばかり。気落ちせず挑戦して欲しいものです。
さて、昨年度の就職先選びに難航した学生さんから、「なぜ盛り上がった面接の結果は不調に終わりがちなのか?」という話を聞きました。面接で「今日は話せた」と思うと落ち、「話せなかった」と思うと通ることがあるのは、就活生としては不思議なのだそうです。(文:板橋やゆこ)
「とっとと合否を言って」というワケにはいかない
でもこれは、採用側に視点を移してみると、意外と簡単に納得できるものです。「この人を本当に採用して大丈夫なのだろうか?」と本気で選考すれば、プレッシャーもかかります。そりゃ目つきも質問も、多少は厳しくなっても仕方ありません。
一方、「この人は難しいな」と採用見送りの気持ちが固まれば、本心では「早く帰って欲しい」という気持ちも沸いてきます。しかしそんなことを言ったら、「この会社は何様のつもりだ!」と悪評を拡げられてしまうでしょう。
したがって採用担当者が次に考えるのは、「会社に対する印象をいかに悪くせずに帰ってもらうか」ということで、そのために気を使うことに意識がゆくのです。
「まどろっこしいな」「逆に失礼だろ」「とっとと合否を言って欲しい」
と思うでしょうが、なかなかそうはいかないのです。
就活生は「何とか入社したい」と思っていますが、採用担当者は「可能な限り厳選したい(何とか落としたい)」と思っています。利害が対立するのですから、面接中の印象と結果が違うのは当たり前のことなのかもしれません。
つまり、採用担当者がニコニコしていても、油断してはいけないということになります。逆にニコニコしていなくても、それは直ちにダメということにはなりません。面接中にプレッシャーが掛かったら、このことを思い出して負けないでください!
あわせて読みたい:ブラック企業は「人事の顔色」で分かる?