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欧州ブランパンGTシリーズと北米ピレリワールドチャレンジがGT3の技術・交流面で提携

2015年03月31日 18:10  AUTOSPORT web

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北米で開催されているピレリ・ワールドチャレンジ。キャデラック等、ヨーロッパや日本で見られないマシンも参戦している。
ヨーロッパを舞台に開催されているGT3カーレースのブランパンGTシリーズと、北米で開催されているピレリ・ワールドチャレンジが今季から提携を行うことになった。

 ブランパンGTシリーズは、耐久、スプリントというふたつのフォーマットで開催されているGT3カーレースで、特にブランパン耐久はメーカーがセミワークスチームを送り出す等、盛況となっている。また、ピレリ・ワールドチャレンジはGT3カーを頂点に、カップカー等が混走するレースとして北米で開催。キャデラックATS-VR GT3等、ヨーロッパでは見ない車両も登場している。

 そんな両シリーズが、今後大西洋を越えて協力関係を築くことになった。両シリーズはともにピレリをワンメイクタイヤとして使用し、協力関係構築に有利なことがその理由とされており、すでに技術スタッフが性能調整に関する意見交換を行っているという。

 両シリーズは今後、同じタイヤで性能調整を近づけることによって、お互いのレースへの参加を容易にすべく計画しているという。その試みとして、2015年にピレリ・ワールドチャレンジでランキングトップ3を獲得したマシンが、今季ブランパン・スプリント最終戦のバクー・ワールドチャレンジに招待されるほか、今季のブランパンGTのトップ3が、来季ピレリ・ワールドチャレンジの1戦に参戦できるように支援されるという。

 また、両シリーズでは将来、ブランパンGTのラウンドを北米で開催すること、ピレリ・ワールドチャレンジのレースをヨーロッパで開催することに向けて、お互いに協議を進めているという。

 ブランパンGTシリーズは、2015年から日本のスーパーGTともGT3カーの性能調整について提携している。