前回は、「平均勤続年数」と「転職サイトでの募集状況」からブラック企業を見極める方法をお伝えしました。しかし、これだけではブラック企業に引っかかるリスクを100%回避することはできません。数字や目に見えるデータも大切ですが、セミナーや面接で観察眼を光らせて色々と考察することもとても重要なのです。今日は、就活生が観察すべきポイントをご紹介します。(文・マンガ:ユズモト)
1.採用担当者を観察する
「人事は会社の顔」とよく言われていますが、まさにその通りです。採用担当者の顔色が悪かったり、無理矢理作ったような笑みを浮かべていたりする会社は要注意だと、私は思っています。
顔からにじみ出る疲れや作り笑顔から、その会社の社員が相当過酷な環境に身を置いているであろうことが容易に想像できますよね…。面接中に「ヤバい」を連発したり、的外れな受け答えをしてきたりする人事がいる会社も要注意です。まともな言葉遣いもできず、意志疎通もうまくできない人がいる会社…そんな人達の下で働くのは、何かと苦労しそうですよね。
2.面接の際に職場を観察
大企業は全国転勤のところがほとんどですが、転勤のない小さな会社を受ける場合は、面接に行った場所がそのまま職場になる事が多いです。ですので、訪問した際には、会社の様子をしっかりと観察しておくようにすると良いです。
電話が3コール以上鳴りっぱなしだったり、顧客情報の入った重要書類らしきものが放置してあったり、「あれ?」と思うことがあれば疑ってかかりましょう。仕事がずさんな会社は、労務管理も恐らくずさんです。面接の待ち時間に冷静な気持ちで観察をするように心がけると、緊張も飛んでいくので一石二鳥です。
そして、怪しいと思えばどうすれば良いか。キャリコネや転職会議などの口コミサイトは、実際にその会社での勤務経験がある人の生の声が詰まっていますので、とても参考になります。評価が低くネガティブな書き込みだらけの企業は、要注意です。
また、2ちゃんねるの就職板での評価も、意外とリアルで参考になります。ブラック企業偏差値なるものもあるので、見てみるとよいと思いますよ。実際、この偏差値が高めの会社に就職した周りの友人達は、高確率で転職しています。ただ、ネットの情報には嘘もありますので、取捨選択しながらうまく活用して下さいね。
今回は以上2点をご紹介しましたが、他にも色々とブラック企業の見極めポイントはありますので、気になる方はぜひツイッター(@yuzumoto_diary)に聞きに来てくださいね。
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