『桑田卓郎展』が4月4日から東京・青山一丁目の草月会館の石庭「天国」で開催される。
桑田卓郎は1981年に広島県で生まれた陶芸家。伝統的な美意識と技術を礎にしながら新たな表現を追究し、大胆にデフォルメされた形や鮮やかな色彩が特徴的な作品を発表している。石川・金沢21世紀美術館での『工芸未来派』展などをはじめとする国内美術館に数多く出展しているほか、ニューヨークやブリュッセルなど海外でも個展を開催しており、ロンドンのAlison Jacques Galleryでの個展も予定されている。
今回の展覧会の会場となる石庭「天国」は、彫刻家のイサム・ノグチが、いけばな草月流初代家元の勅使河原蒼風に依頼されて制作したもの。一見すると陶芸作品には見えない色鮮やかな桑田の作品が、「天国」のモノクロームで静謐な空間に展示される。桑田は、「天国」での展示について「石庭『天国』は自然の大きな石が組み合わさり自然の持つ力強さを感じます。この力強い空間と一体になれる作品を作ることができれば、その一心で制作に励みたいと考えております」とコメントしている。
なお、桑田の展覧会は4月1日から東京・渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでも開催される。