2015年F1第2戦マレーシアGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが15番手につけている。
2日目を迎えたセパン・インターナショナル・サーキットは、金曜日に引き続き強い日差しが照りつけ、セッション開始14時(現地時間)時点の気温は34度。路面温度は59度を記録する厳しいコンディションとなった。
セッションは、序盤から多くのマシンがハードタイヤで周回を重ねるが、ドライバーたちはこの日もタイヤと格闘しながらの走行を強いられ、ハードブレーキでロックアップするマシンやコースオフするマシンも多く、フェラーリのキミ・ライコネンはスローパンクチャーにも見舞われた。
そんななか、開始25分過ぎにメルセデスを含む上位勢が最初の計測ラップに向かうと、ニコ・ロズベルグが1分40秒392というタイムでトップに浮上し、僅差の2番手にフェラーリのセバスチャン・ベッテルがつけた。
3番手には早めにミディアムタイヤを投入したレッドブルのダニエル・リカルドがつけたが、4番手で続いた前日首位のルイス・ハミルトンは計測ラップでタイヤをロック、ブレーキの不満も口にするなどまだ満足のいく仕上がりではない様子。また、今季フェラーリと2番手争いを繰り広げるウイリアムズは、初日のロングランでも明らかになった高いデグラデーション値を依然として引きずっており、フェリペ・マッサのハードタイヤは8周ほどで限界に達している。
その後、セッション終盤は夕方の予選に向けて各車ミディアムタイヤによる計測ラップを行ったが、ここでも速さを見せたのはロズベルグで、同じく1分39秒台を記録したライバルのハミルトンを0.184秒上回る1分39秒690というタイムで予選前最後のフリー走行をトップで終えた。
メルセデス2台に続く3番手はフェラーリのライコネンでチームメイトのベッテルを100分の2秒上回った。5、6番手にウイリアムズのマッサとバルテリ・ボッタスが並び、以下レッドブルのダニエル・リカルドとトロロッソの2台、そして10番手にはセクター1で暫定ベストを記録したザウバーのマーカス・エリクソンが入った。
マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが1分41秒991でフォース・インディアの1台、セルジオ・ペレスを上回り、予選Q2進出に期待をのぞかせている。