3月26日からマレーシアのセパン・サーキットで開催されるF1マレーシアGP。このレースのサポートとして、新たなツーリングカーレース『TCRインターナショナルシリーズ』が幕を開ける。
このTCRシリーズは、ツーリングカーレースの新たなピラミッド構築を目指し今季から創設されたもので、WTCC世界ツーリングカー選手権で使用されているTC1に続くカテゴリーとして、当初はTC3という名称で構想され、その後TCRに改められた。
かつてWTCCをプロモートしていたマルチェロ・ロッティが代表を務め、F1のサポートレースとして数戦が開催されるほか、GTアジアとともに『TCRアジアシリーズ』も創設。GTカーにおけるFIA-GT3規定を参考に、性能調整によって世界中のツーリングカーが参加できる仕組みだ。
これまでシリーズ開幕戦に向けさまざまな動きが報じられてきたが、最終的に開幕戦のセパンには17台が揃うことになった。車種は5車種で、カップカーとして使用されてきたセアト・レオン・レーサーが9台。WTCC同様イタリアのJASが製作したホンダ・シビックTCRが3台、ニュルブルクリンク等で使用されるオペル・アストラOPCが2台エントリーする。
一方、リキモリ・チーム・エングストラーは当初フォルクスワーゲン・ゴルフで参戦予定だったが、アウディTTでのエントリーとなっている。また、WTCCにも参戦するプロチーム・レーシングは、唯一フォード・フォーカスSTを走らせることになった。
ドライバー面でもフランツ・エングストラーやレネ・ミュニッヒ、ペペ・オリオラといったWTCCでもお馴染みのメンバーが参戦するほか、GTアジアのトップドライバーであるフランク・ユー、性能調整を担当したジャンニ・モルビデリ、さらにジョルディ・ジェネといった、往年のファンにはたまらない名前も見られる。
第1戦マレーシアでは、金曜に20分間のプラクティスを2セッション実施。土曜にノックアウト形式の予選が行われ、現時時間の28日15時半にレース1が、29日12時35分にレース2が行われる。