マクラーレンは、フェルナンド・アロンソが今週末のマレーシアGPでレースに復帰する見込みであると発表した。ただし木曜にFIAのメディカルテストに合格することが条件となっている。
アロンソはバルセロナでのプレシーズンテストでクラッシュ、その際に脳震盪を起こした。医師の忠告により命に関わる危険性もあるというセカンド・インパクト・シンドロームを避けるためにアロンソはその後のテストと開幕戦の出走を取りやめたが、マレーシアでの復帰を目指し、先週マクラーレンのファクトリーでシミュレーターに乗り、日曜にはケンブリッジ大学で検査を受けていた。
この結果、アロンソは月曜にマレーシアに出発したと考えられている。
23日、マクラーレンは、木曜にセパンサーキットでFIAの最終的なメディカルチェックが行われ、それに合格すればアロンソは出場できると発表した。
さらにマクラーレンは、事故についてアロンソに聞いたところ、直前にステアリングに違和感を覚えていたことが分かったと述べている。チームのデータには異常は表れていないということだ。
「先週、マクラーレン・テクノロジーセンターで、フェルナンドは担当エンジニアと会い、シミュレーターに乗ってMP4-30シャシーとパワーユニットの最新の開発を確認した」と声明に記されている。
「この過程において、彼はシニアエンジニアたちと会い、アクシデントについて話し合い、広範囲にわたるデータと分析を改めてチェックした。このデータと分析はすべてFIAと共有している」
「広範囲にわたるマシンテレメトリーデータにも表れておらず、その後の復元テスト、実験テストでも異常はみられなかったものの、フェルナンドはアクシデントの前にステアリングが『重い』感じがしたことを思い出した。そのためチームはさらにデータを集めるため、追加のセンサーをマシンに装着した」
「フェルナンドはマシンに復帰し、コース上のパフォーマンス向上を進めようとしているホンダと我々の奮闘に大きな貢献をすることを非常に楽しみにしている」