映画『涙するまで、生きる』が初夏から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
同作の原作は、小説『異邦人』などで知られるノーベル賞作家アルベール・カミュの短編集『転落・追放と王国』に収録されている『客』。フランスからの独立運動が高まる1954年のアルジェリアを舞台に、人里離れて暮らしていた元軍人の教師・ダリュと、殺人容疑でダリュのもとに連行されてきたアラブ人・モハメドが、争いに巻き込まれながら険しい旅路で心を通わせていくというストーリーだ。
主人公のダリュを演じるのは『約束の地』『ギリシャに消えた嘘』などの主演作の公開を控えているヴィゴ・モーテンセン。殺人容疑をかけられるアラブ人のモハメドを、『不機嫌なママにメルシィ!』『黒いスーツを着た男』『預言者』などで知られるレダ・カテブが演じる。監督を務めたのは、フランス人のダヴィド・オールホッフェン。