WRC世界ラリー選手権第8戦ラリー・フィンランドの大会主催者は、今季のアイテナリーを発表した。名物ステージであるオウニンポウヤの復活や、約160kmのSSが設定されたデイ1をサービス無しで走る必要があるなど、昨年よりチャレンジングな設定がされている。
ラリー・フィンランドは1973年からWRCの1大会に組み込まれているクラシックラリーのひとつ。グラベルでの開催だが、路面がスムーズで高い速度域でラリーが展開されるため、“グラベルグランプリ”とも呼ばれている。なかでも、オウニンポウヤは、高速コーナーとビッグジャンプが連続するラリー・フィンランドを代表するステージだが、近年は平均速度が高くなりすぎ危険だとして、距離を短縮して使用されたり、ルートに組み込まれないこともあった。
2013年以来、2年振りに復活するオウニンポウヤは、34.39kmのロングバージョンとしてデイ1のSSに組み込まれている。このデイ1は、午後の走行前のタイヤ交換以外、メカニックによる作業が禁止された厳しいものとなっている。
今回の変更に対し、ラリー・フィンランドのルート作成を担当するカリ・ヌーティネンは、「去年のルートは、チームから高い評価を得ていた。だから、我々の目標は最小限の変更で、より良いルートを作り上げることだった」とコメントした。
WRC第8戦フィンランドは、7月30日~8月2日に開催される。