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スーパーGT富士メーカーテスト:初日午前はKeePer首位。15年仕様富士エアロ登場

2015年03月23日 13:40  AUTOSPORT web

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スーパーGT富士メーカーテストの初日午前のトップタイムをマークしたKeePer TOM'S RC F
スーパーGTのメーカー合同テストは3月23日、富士スピードウェイで1日目午前のセッションが行われ、KeePer TOM'S RC Fがトップタイムをマークした。GT300クラスはTOYOTA PRIUS apr GTがトップとなっている。

 例年開幕前に行われ、多くの車両が参加するこの富士メーカーテストは、ゴールデンウイークの第2戦を見据えて開催されるもの。今季もGT500クラスが全車、GT300クラスが19台(UPGARAGE BANDOH 86は24日のみ参加)と多くのマシンが富士に集まった。また、この日は一般にもスタンドが解放され、平日ながら多くのファンが詰めかけている。

 10時からスタートした1日目午前のセッションは晴天に恵まれ、コースオープンから各車がメニューを重ねていった。今回、GT500クラスの最大の見どころと言えるのが、富士スピードウェイのみで使用できるロードラッグ仕様のエアロだ。幅広のリヤウイングに加えフロントフェンダー前端のフリックボックスがハイダウンフォース仕様との違いとなるが、各メーカーの15年仕様が登場するのはこのテストが初めてとなる。

 最も大きく変化してきたのは、レクサスRC F。昨年までは09規定のSC430同様、張り出した印象のフリックボックスを備えていたが、今季はそのディテールが一変。フリックボックス上部が張り出し、横方向に風を流すような形状となった。

 ホンダNSXコンセプト-GT勢も、昨年まではカナードが1枚残されていたがそれが廃され、フリックボックス前部が張り出した形状に。また、ニッサンGT-RニスモGT500勢はフリックボックス部にカモフラージュがされておりしっかりと形状を見ることができないが、2014年とは形状が大きく異なっている。

 そんなGT500クラスは、初日午前はKeePer TOM'S RC Fがトップタイムをマーク。ENEOS SUSTINA RC Fが続き、昨年富士で苦戦を強いられたレクサス勢がワン・ツーを占めた。3番手にはEpson NSX CONCEPT-GTが続き、4番手にMOTUL AUTECH GT-R、5番手にPETRONAS TOM'S RC Fという結果となっている。

 GT300クラスではTOYOTA PRIUS apr GTが最速。B-MAX NDDP GT-RとGAINER TANAX GT-Rがまったくの同タイムで続いた。4番手にはStudie BMW Z4、5番手にはGAINER TANAX SLSが続いた。

 なお、このテストでは新たにフルカラーリングされたマシンも登場した。RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはオフ専用カラーから一新され、15年シーズン仕様に。また、GT300クラスのRUNUP Group&DOES GT-Rも、バンド『DOES』とコラボした新カラーに。VivaC 86 MCがさっそくエアロに改良を施してくるなど、両クラスとも見応えあるテストとなっている。