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小林可夢偉×イオンモールのレンタルカート大会開催。国内トップドライバーも登場し盛り上がりを見せる

2015年03月21日 08:40  AUTOSPORT web

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小林可夢偉とイオンモールのコラボで実現したカート大会
20日、千葉県木更津市のイオンモール木更津に設置されているカートコース『木更津サーキット』で、小林可夢偉とイオンモールのコラボによるレンタルカート大会が開催された。企業対抗となったこのレースには、脇阪寿一や道上龍、織戸学、そして中山雄一という国内のトップドライバーたちも集まり、チームメンバーともどもレースを楽しんでいた。

 今年、実に12年ぶりに国内レースへと参戦する可夢偉は、“国内のモータースポーツを盛り上げたい”という思いのもと、今シーズンに向けて様々な活動を展開予定。今回のイベントは、イオンモールの千葉清一専務取締役が今年立ち上げたばかりの“体験創生プロジェクト”とのコラボレーションで実現した。

 クルマでの来場者が非常に多いイオンにとって、昨今のクルマ離れは重要な課題のひとつ。千葉専務率いる体験創生プロジェクトは、モータースポーツを通じてクルマ好きを増やしていこうという試みだ。このプロジェクトの初のイベントとして行われたのが、可夢偉とのコラボレーションによる今回のカート大会。モータースポーツ好きだという千葉専務自身も、レースでその走りを披露した。

 13チームから約70名が集まった今回のカート大会は、企業対抗戦。「カートに乗るのは初めて」という方も多く集まった一方、チームの“切り札”として国内トップドライバーたちも参戦した。寿一は『脇阪寿一とその仲間たち』と自らの名を冠したチームで参加したほか、京商チームから道上、フジタ接骨院チームから織戸、そしてKeePer技研チームから中山が登場した。

 曇り空ながら、最後まで雨も降らず過ごしやすい気候のもと行われたこのイベント。練習走行などが行われた後、60分間の耐久レースが開催された。スタート直後の混乱で織戸が他のマシンに乗り上げてしまいスタートがやり直しになったり、寿一チームのメンバーがレースをエンジョイしすぎて寿一がなかなか乗せてもらえないなどのハプニング(?)もありつつも、各チーム笑顔が絶えない中でレースは展開。最終的には道上を擁する京商チームが優勝した。

 その後は、計3回のスプリントレースが展開され、3回目のレースにプロドライバーたちが登場した。2回目のレースの結果により、中山がポールポジションにつけ、フロントロウに可夢偉、セカンドロウに織戸、道上が並び、8番手に寿一というグリッドで迎えたレースは、スタートで中山をパスした可夢偉が7周のレースで見事優勝。ドライバーたちは、国内トップクラスの腕を披露するとともに、終始リラックスした様子でレースを楽しんでいた。

 イベントの最後に挨拶した千葉専務は、「日本一のショッピングセンターと日本一のレーシングドライバーが“かけ算”をするとこんなに楽しいイベントができる、ということをお見せすることができました」と成功を喜んだ。また、イベントを終えた可夢偉に話を聞くと「十分盛り上がったんじゃないかなと思います」と手応えはあった様子。

「もともとイオンさんとは色々と話をしていたのですが、こういうカートコースをいつか全国のイオンに作りたい。ただ、まずはしっかりとこれが浸透して、イオンに来たらカートに乗れるという風にならないといけない。今回のような活動をやっていくことはすごく重要だと思います」

 また、企業対抗となった今回のレースは、ゴルフコンペならぬ“カートコンペ”という、新たな提案のひとつでもあったのだという。

「企業さんがゴルフコンペのような感じで、カートを楽しんでその合間にビジネスの話をするという“カートコンペ”みたいなものがあってもいいのではないかというひとつの提案でもあります。そうしたことがしっかりと形になっていけば、モータースポーツももっと盛り上がるのではないかなと思っています」

 現在も、今季の様々な活動に向けて動いているという可夢偉。「アイデアは100万個くらいありますよ(笑)」とおどけながらも、実現していきたいことは多数ある様子だ。今後も可夢偉ならではの情報発信力を活かした活動に期待したいところだ。