ザウバーは、ギド・バン・デル・ガルデからの非難に反応したものの、あえて反論はせずグランプリに集中したいとのコメントを発表した。
昨年ザウバーのリザーブドライバーを務めたバン・デル・ガルデは、2015年のレースドライバー契約を結んだにもかかわらずチームがそれを守らなかったとして訴訟を起こし、これに勝訴した。
オーストラリアGP後の水曜朝、バン・デル・ガルデはザウバーとの間で合意に達し補償金が支払われ、ドライバー契約は破棄されたことを発表した。
しかしその際、彼は契約を順守しなかったザウバーを批判しており、これに対してチームは水曜午後に声明を発表、バン・デル・ガルデのコメントに反論することは可能ではあるが、この件を長引かせるのはやめて先に進みたいと述べた。
「ギド・バン・デル・ガルデのFacebookに掲載された声明を読んだ方も多いと思う。我々はこれを読み驚いた」とザウバーの声明には記されている。
「ギドの意図が分からない。彼は自分が勝者であるというイメージを打ち出したいのかもしれない。我々の方は、すでに合意に達したわけであり、もうこの件については終わりにしたいと思っていた」
「しかしギドはそれとは異なるアプローチを採った。その理由は我々には分からない」
「ギドが発表した声明や非難に対して答えることは可能だが、この問題を大きくしてもレースチーム、ファン、パートナーにとってプラスにならない。メディアを通しての泥仕合につながるだけであり、それは我々にとって無意味である」
「我々は(マレーシアGPでの)戦いに集中したい。そのため、この件についてはそれぞれ自分の意見を持つことにしようと提案する。それが批判的なものであっても構わない」
「我々はこの件に幕を引き、コース上で今後の成功を皆さんと一緒に祝えることを楽しみにしている」