ジェンソン・バトンは、マクラーレン・ホンダには将来メルセデスと戦う力を発揮できるようになるポテンシャルがあると語った。
マクラーレンとホンダのパートナーシップ復活には大きな期待がかけられていたものの、開幕戦予選ではバトンとフェルナンド・アロンソの代役を務めたケビン・マグヌッセンが出走18台中最後方の17位18位にとどまり、決勝ではバトンがトップから2周後れの最下位11位完走、マグヌッセンはトラブルのため決勝にスタートできずに終わった。
昨年に引き続きメルセデスは圧倒的な速さを見せており、Q1でのバトンのベストタイムは、似たコンディションのQ2初めにルイス・ハミルトンが記録したタイムから4.5秒遅いものだった。
トップとの差はあまりにも大きいが、いつかマクラーレン・ホンダこそがメルセデス独走の時代の幕を下ろす役割を果たせるとバトンは信じている。
「将来すごい力を発揮するかもしれない」とバトン。
「優勢を誇るメルセデスに誰かがチャレンジしなければならない。今のF1にはそれが必要だ」
「僕らのチームにはそれをやってのける力があると思う」
「今の時点では差はあまりにも大きい。でも苦労するだろうことは最初から分かっていた」
ピーター・プロドロモウのチーフエンジニア就任によりマシンの空力哲学が変わり、MP4-30には間違いなくいい変化を感じるとバトンは述べている。
「過去何年かマクラーレンのロゴが入ったマシンに乗ってきたが、今年のマシンはそのどれとも全く違う。空力、空気の流れに関するデザインフィロソフィーが全然違うんだ」とバトン。
「このマシンはマクラーレンとホンダにとって方向性という意味で非常に重要なマシンになるだろう」
「もちろん課題はいくつもあるが、マシンのベースは優れているから、今後ダウンフォースとパフォーマンスを向上させていきたい」
「ベースがいいと期待を持つことができる。たとえば去年のマシンは1周に関してはいいラップタイムを引き出せても、決勝ではとても苦労した。ターンインでマシンの挙動がかなり難しかったんだ。エイペックスではフロントが乱れてしまい、空力の面で全くスムーズに機能していなかった。その点が違う。(今年のマシンは)とてもクリーンだから、ここから向上させていくことができる」
「今年一年の中で大きな進歩を遂げることができるだろう。といっても次のレースで2秒速くなるとは思わないでほしい」