ELLY(三代目 J Soul Brothers)の主演映画『TRASH/トラッシュ』が、今秋に公開される。
同作は、地元で負けなしの喧嘩の強さを誇り、東京に出てきたが、夢や希望が見つからず中途半端な暮らしを送っている本堂ケントが主人公。高校時代の恋人・細川南が夫の借金によってトラブルに巻き込まれていることを知ったケントが、夫を探すことを約束し、地下組織の息のかかっている闇金「ニコチンファイナンス」に乗り込む、というあらすじだ。
過去のトラウマを引きずって上京し、苛立ちを力でしか表現できない不器用な主人公・ケントを演じるのは、同作で映画初主演を果たすELLY。劇中でELLYはダンスで培った身体能力を駆使し、アクションシーンにも挑んでいるという。さらに、ケントとともに東京で働く親友・森崎宏太役を八木将康(劇団EXILE)、ヒロイン役を中村ゆり、地下組織を仕切る元暴走族・堀田昌樹役を遠藤要が演じる。メガホンをとるのは、映画『アラグレ』『ガチバン SUPER MAX』などの権野元。
ELLYは映画初主演のオファーを受けた感想について、「個人として発信する場所に出た時にいかに力を出せるか?というのが大切になってくると感じました。同時に、グループとして学んできたことを活かして作品を作り上げたいと思いました。スクリーンには映らない部分、いち人間としてもスタッフのみなさんと向き合っていくことで何かを残していけるんじゃないかと考えていました」とコメント。
また、「三代目のみんなからは、頑張ってと励ましの言葉をもらいました。HIROさんからも、『俳優としてのELLYに必ず活きてくるから、良いものを残せるように頑張って』とおっしゃっていただきました。最近はラップにも挑戦しているのですが、さらに今回芝居もさせてもらって、本来のパフォーマーと合わせた3つのフィールドを得られて活動の幅が広がると感じています。いただいた機会をムダにしないように、ダンスやラップといったエンターテインメントにしっかりとつなげていきたいです」と明かしている。
権野監督は、ELLYの起用理由について「凄く武骨な魅力を持ってるというイメージがありました。男の僕が言うのもなんですが(笑)、その中にかわいさが垣間見られるんですね。それは、決して媚びてる類のものではなくて、一生懸命さゆえに醸し出されるもの。そして、そういう男を主人公にした話(映画)を撮ってみたいと思ったんです」と語っている。
■ELLYのコメント
人の考える強さや弱さにはそれぞれ違いがあると思いますが、本当の強さって何かを守りたいって気持ちや勇気なんじゃないかと思うんです。それは、本来誰しもが持ってるものなのかなと。そんな男のあり方みたいな部分をとても表現している映画だと思うので、ぜひ劇場で観て頂き、何かを感じて欲しいと思います。