WRC世界ラリー選手権のラリー・メキシコ主催者は、来年のラリー・メキシコをより困難なラリーにしようと考えていると英AUTOSPORT.comが報じている。
今年のラリー・メキシコは3月5日~8日の日程で行われ、デイ1に14台中7台のWRカーがデイリタイアするなど、厳しい展開のラリーとなった。しかし、ラリー・メキシコのディレクターを務めるパトリック・スーバービルは、16年のラリー・メキシコを長距離のSSを含んだ、より厳しいものにするべく検討を行っていると語った。
スーバービルは英AUTOSPORT.comに対し、「私たちは2年前に、ラリーメキシコを耐久イベントにすると決断した」とコメント。
「チームは長い時間をかけてメキシコまで来ている。長距離のSSを提供することで、メキシコまで来た甲斐があったと感じて欲しいんだ」
2015年のラリーメキシコの総SS距離は395.21kmと、WRCカレンダーのなかで最も距離の長いイベントのひとつとなっている。そのためスーバービルは、総走行距離を伸ばすのではなく、各SSをよりチャレンジングなものにしたいと考えているようだ。
WRCの規定では、タイヤを交換せずに走行できるのは50マイル(約80km)までとされており、スーバービルは50マイルのSSをラリー・メキシコに組み込みたいと語った。
「私たちは50マイルのSSをラリー・メキシコに組み込みたいんだ。色々な方法を検討しているし、十分な距離の道路はすでにある。だから、不可能ではないんだ」
「長距離のSSについて、様々な意見があることは理解している。だから、その意見に耳を傾けながら、検討を進めていく」
またスーバービルは、ラリー・メキシコをサファリ・ラリーやアクロポリス・ラリーのようなクラシックラリーと同等の地位まで高めることが最も重要なことだと語った。
「セバスチャン・オジェから後方のプライベーターまで、ラリー・メキシコを完走したすべてのドライバーが、達成感を味わえるようにするのが私の目標だ」