伊藤若冲と与謝蕪村の展覧会『生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村』が、3月18日から、東京・六本木のサントリー美術館で開催される。
共に1716年に生まれた若冲と蕪村。京都の青物問屋の長男として誕生した若冲は、40歳で隠居して画業に専念し、色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を多く残した。大阪の農家に生まれた蕪村は、俳諧と絵画の2つの分野で活躍し、中国の文人画の技法を用いた山水図や、簡単な筆遣いで描いた俳画を発表。両者とも、長崎から入ってきた中国絵画、朝鮮絵画などを参考にしていたという。
若冲と蕪村の生誕300年を記念して開催される同展では、若冲と蕪村の代表作品に加え、新出作品を展示。さらに、同時代の関連作品も展示し、人物、山水、花鳥などのモチーフごとに対比させながら、彼らが生きた18世紀京都の活気ある一面を紹介する。会期中には展示替えも予定されている。なお、4月25日は『六本木アートナイト2015』のため、同展は24:00までオープン。入場料金の各種割引やイベントの詳細などは、オフィシャルサイトをチェックしよう。