開幕に向けて3月16日、バーバー・モータースポーツパークでベライゾン・インディカー・シリーズの公式テストがスタートした。23台がホンダとシボレーのエアロパーツをつけて参加し、初日はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップタイムをマーク。佐藤琢磨(AJフォイト)は、17番手につけている。
3月29日にセント・ピーターズバーグで開幕戦を迎えるインディカー・シリーズ。開幕を前に、恒例の公式合同テストがバーバー・モータースポーツパークで二日間開催される。
今年からダラーラDW12にホンダ、シボレーがそれぞれ製作したエアロパーツを付けることが義務付けられ、両陣営が揃っての公式走行は今回が初めてとなる。いつもとは異なったマシンが並ぶピットレーンを見て、チーム・ペンスキーのサイモン・ペジナウは「本当に新しい時代だね」とコメント。
初日となる16日は、2回の走行が行われ23台のマシンが走行を重ねた。
午前中の走行では、昨年のバーバー・モータースポーツパークで行われたポールポジションタイムより速い1分7秒7456のタイムをペジナウがマーク。午後のセッションでは、ディクソンが1分7秒4805で上回り、これが初日のトップタイムとなった。
自分が2013年に出したレコードタイムには及ばなかったが、ディクソンは、エアロパーツを付けた今季のマシンが各サーキットでレコードを記録すると語る。
「ふたつのクルマはとても異なっていて、シリーズはとても面白くなるんじゃないかな。正直な所、ファンが盛り上がるのであれば、速かろうがどんな風に見えようが、僕は気にしないよ。スピードが上がれば、今季はたくさんのサーキットでレコードタイムが切記録されるだろうね」
「ダウンフォースのあるクルマをどのようにアタックするのかドライバビリティの変化もある。バランスの問題やウエイト、エアロキットによって変化を学んでいるよ。十分な一日だったね。明日もテストがあるし、4月にレースで戻って来る時のためにいろいろ試さないとね」とディクソン。
2番手にペジナウ、3番手がウィル・パワー、4番手にファン・パブロ・モントーヤ、5番手にエリオ・カストロネベスとチーム・ペンスキーが続き、トップ5はシボレー勢が独占。ホンダのトップは、6番手のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。AJフォイトから参戦する佐藤琢磨は、48周を走行し17番手だった。