ドラマ『忌野清志郎「トランジスタ・ラジオ」』が、5月3日22:00からNHK BSプレミアムで放送される。
同作は、忌野清志郎が通った都立日野高校を舞台にした1960年代の若者たちによる青春群像劇。RCサクセションのボーカルである忌野清志郎が同じ高校の3年生だと知って憧れを募らせる1年生の坂口雅彦を主人公に、屋上で出会った隣の高校の女子生徒・永嶋美智代から「清志郎」と間違われた雅彦が、その日から「清志郎」を演じ続けることになる、という物語をRCサクセション“トランジスタ・ラジオ”にのせて描く。
2009年5月2日に清志郎の訃報を知って高校時代に想いを馳せる現代の雅彦役を演じるのはリリー・フランキー。高校時代の雅彦役を渡辺大知(黒猫チェルシー)、美智代役を中条あやみ、雅彦が慕う美術部の教師で、清志郎の秘密を雅彦に教える小林晴雄役を田辺誠一がそれぞれ演じるほか、現代の美智代役に原田美枝子、雅彦の母役に櫻井淳子、日野高校の校長役に竹中直人がキャスティングされている。
なお、同作は、忌野清志郎の魅力に迫る『忌野清志郎プレミアムナイト』の第2夜。5月2日に放送される第1夜は、RCサクセションの1976年のアルバム『シングル・マン』を特集した『名盤ドキュメント RCサクセション「シングル・マン」』となる。
■リリー・フランキーのコメント
清志郎さんは、自分にとっての「リアル」を歌い続けた「正直」で「ストロングな人」。とても尊敬しています。ドラマで描かれるのは「清志郎さんがいた風景」であるとともに、当時の若者たち誰もが体験した風景。そんな「時代の風景」を描くお手伝いができたらいいな、と思います。
■渡辺大知のコメント
清志郎さんは同じミュージシャンとして、自分にとって聴くたびに新しい発見がある「掘っても掘っても尽きない人」です。今回のドラマは、作品に登場する清志郎さんの曲も大好きだし、何より作品自体に魅かれました。登場人物が生き生きと動き、ドラマそのものが輝く、そんな自分なりの表現をしたいと思います。
■田辺誠一のコメント
高校時代から清志郎さんのファンなので、今回のドラマに出演できて光栄です。清志郎さんの曲の中でも『トランジスタ・ラジオ』は、まさに「自由の象徴」。一番好きな曲です。「何かを壊したい、新しいものを探したい」という1969年の時代の空気を表現できたらいいなと思います。清志郎さんもどこかできっと見てくれているでしょう。