3月9日、キャリコネニュースが「就活の基本『ノックは3回』にネット『くだらねええええええ』」という記事を配信したところ、ニコニコニュースの読者をはじめとするネットユーザーから数多くの反応が寄せられた。
記事では、「おじぎの角度で面接に合格する確率が変わってきます」「採用面接で部屋に入るときは、ノックは3回が正解!」といった小手先の就活ノウハウ情報が蔓延していることに対し、ネットに「下らない」と批判があがっていることを紹介している。
2回ノック経験者「ちなみに受かりました」
この記事に対しては、記事内のコメント同様、細かなマナーに走る就活指導の無意味さに呆れる声のほか、採用担当者の視点からマナーへの過剰な意識は不要だとするコメントもあった。
「そこまで細かく気にする面接官はいないと思うw」
「マナーを全く気にしない面接官は少ないが、マナーしか気にしない面接官はいない」
「実際に直面すると不安になるから学びたいのは良く分かる。しかし無礼でなければ面接官だって気にしない」
「前に面接補助したけど、どうせ緊張するの分かるからマナーミスとか気にせんよ。結局知識常識があるかだ」
また、「ノックは4回が常識、3回は略式」が正しいとするマナー講師の意見がネットにある一方で、ノックを3回したところ面接指導の教師から「そんな何回も叩かない!」と叱られたと恨めしそうに振り返る人がQ&Aサイトにいたことも記事で取り上げた。
これについても、社会人から「ノックは2回でいいよ。マナーより何のためにノックするか考えろ」という叱咤や、「ノックの音数えて『2回はトイレと同じじゃないか!こいつ落とす!』なんて考える面接官いるのかな?」という疑問の書き込みが見られる。
ある就活経験者は、「面接のとき2回ノックしてしまいました。ちなみに受かりました」と振り返っている。当然のことだろう。
「2回はトイレのノックだから失礼」の意味が分からない
中には「くだらないと思ってやらないのは勝手だけど、やった方が向こうには印象いいんじゃないの?」とする意見もある。しかし「無礼をしない」ことと、「2回なのか4回なのかにこだわる」ことの間には、かなり距離があるのではないか。
そもそもノックは、扉の向こうにいる人に知らせるための手段であり、「2回はトイレのノックだから失礼に当たる」ということの意味が分からない、という人もいた。
また、就活ビジネスに対しては、「中身のないセミナー開いて、藁にもすがる思いしてる受講者から金取れるんだから、ボロい商売だよな」と憤る人や、マナー指導を受けてノックを4回にしていたものの「正直2回でいいような気がしてる」という就活生もいる。
「ダンスの審査かよ」「ノックの回数なんかで落とすかアホ」「窮屈だなぁ」
その一方で、「面接マナー程度で面倒くさがってるようじゃ…仕事し出したらもっと下らない事がいっぱいあるゾ」と、これから待ち受ける社会人生活を不安にさせるような書き込みも見られる。働きにくい職場を少しでも減らすためにも、マナーに対する過剰な意識は極力減らしていくべきではないか。
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