DTMドイツツーリングカー選手権は13日、今シーズンから導入する週末2レース開催の新たなレースフォーマットに関する詳細を発表した。
ドイツを中心に絶大な人気を誇るDTMは今季、全9ラウンド18戦で開催される。DTMでは、費用高騰により消滅した1996年までの第1期は2レース制で争われ、2000年からの第2期でも00年は2レースで争われていたが、01年からは週末1レースというスタイルに。14年まではそのスタイルが完全に定着していたが、15年シーズンは各レースウィークに2レースが行われることが昨年12月に発表されていた。
昨年の発表では、予選方法などにの詳しいことについては明かされていなかったが、今回はその詳細が発表されることになった。予選に関しては、土曜日/日曜日にそれぞれ実施。昨年までのようなノックアウト方式ではなく、20分間の走行でグリッドが決定される。
レースの長さは土曜日と日曜日で異なり、土曜日は40分+1周、日曜日は60分+1周で争われる。また、土曜日のレースは1セットのタイヤで走り切ることが認められているが、日曜日のレースは各ドライバーとも1度のタイヤ交換が義務付けられている。とはいえ、土曜日のレースでもタイヤ交換を行うことは可能となっており、戦略の介在する余地が残されている。
「それぞれの週末で2度のチャンピオンシップ戦が行われることで、ファンには価値のあるものを2倍提供することができる。より多くのサイド・バイ・サイドの戦いや、よりスリリングな決断、そしてより魅力的なモーターレーシングというものをね」と語ったのは、DTMを運営するITR代表のハンス-ベルナー・アウフレヒト。
「そして我々は、この異なるレースフォーマットが面白くてスリルのあるレースを生み出すものと確信しているよ」
今シーズンのDTMは、5月1日~3日にホッケンハイムで開幕を迎える。