FIAは14日、このオフシーズンに各パワーユニットメーカーが使用したトークン数を発表した。
現在のF1レギュレーション下では、パワーユニットの開発が原則禁止されている。しかし、パワーユニットの各箇所ごとにトークン数が付与されていて、FIAが定めた合計トークン数以内であれば、昨年ホモロゲーションを受けたパワーユニットを開発/アップデートできることになっている。
本来ならばこの開発はオフシーズン期間中のみ許される予定だったが、レギュレーションの記載に不備があり、シーズン開幕以降も、1年間で使用が許された合計トークン数内での開発が許されることになった。
2015年シーズンに向けて各パワーユニットメーカーが使用できるトークン数は32。このうちフェラーリが22、メルセデスが25、ルノーが20のトークンを、今季の開幕戦時点ですでに使ったと発表されている。昨シーズン、パワーユニットの性能で他を圧倒したメルセデスが、最も多くのトークンを使って開発を進めてきたというのは、少々驚きである。
彼らがオフシーズンに使ったトークンの残りが、シーズン中にも使用できるトークン数。つまり、フェラーリは10トークン、メルセデスは7トークン、ルノーは12トークンそれぞれ残していることになる。なお、今季から参入のホンダは、開幕を前に今季のパワーユニットをホモロゲート。今シーズン中にはフェラーリ、メルセデス、ルノーが余したトークンの平均である9トークンを使用して、開発/アップデートを行うことが許される。