2015年F1開幕戦オーストラリアGPの予選が14日、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが通算39回目となるポールポジションを獲得した。マクラーレン・ホンダは、17番手と18番手だった。
決勝レースを左右する今季最初の予選。2015年最初のポールシッターに名乗りをあげるの果たしてどのドライバーか? そして、“新生マクラーレン・ホンダ”が最初の予選でどんなパフォーマンスをみせ、どのポジションを手にするのかに大きな注目が集まった。
そのマクラーレン・ホンダは、最初のQ1セッションでライバルに先駆けてソフトタイヤを投入し、ジェンソン・バトンが暫定ながら一時9番手タイムを記録するまずまずの滑り出しをみせた。
しかし、セッションが終盤を迎え、ライバルのアタックが本格化するとマクラーレン・ホンダのポジションは一気に17、18番手までダウン。2台はなんとか最後のアタックにQ1突破の望みをかけたが、Q2進出ラインの15番手につけるザウバーには1秒届かず、バトン17番手、ケビン・マグヌッセンも18番手に終わり、マノー2台が出走しなかった18台の予選を実質最下位で終えることとなった。
一方、上位10台によるポールポジション争いは、Q1、Q2をいずれもトップタイムで通過したハミルトンが最初のアタックで1分26秒419を叩き出すと、唯一のライバルとなったチームメイトのニコ・ロズベルグが最初のアタックでコースオフするミスを犯し、ハミルトンがセッションの主導権を握った。
結局、終盤2度目のアタックに逆転を懸けたロズベルグだったが、ハミルトンのタイムには届かず。逆に1分26秒327とさらにタイムアップを果たしたハミルトンがロズベルグにコンマ5秒差、ライバルチームには1.3秒以上のギャップを築き、今季初のポールポジションを獲得した。
フェラーリとウイリアムズが争った3番手は、最後のアタックで1分27秒718を記録し、フェラーリのセバスチャン・ベッテルを100分の4秒上回ったウイリアムズのフェリペ・マッサのものとなり、5番手にもう一台の跳ね馬を駆るキミ・ライコネン、終盤のワンアタックにかけたバルテリ・ボッタスは最終コーナーでミスを犯し6番手に終わった。
なお、トラブルが続いたレッドブルはダニエル・リカルドがなんとか7番手に食い込んだが、直前のフリー走行でエンジントラブルに見舞われたダニール・クビアトはQ2で脱落。逆に、ジュニアチームのトロロッソからF1初の予選に臨んだカルロス・サインツJr.がいきなりQ3に進出、ロータス2台も上回って8番手を獲得すると、17歳と165日という史上最年少でのデビューを果たした話題のマックス・フェルスタッペンもQ3にあと一歩となる12番手につけるパフォーマンスをみせている。