2015年F1開幕戦オーストラリアGPは14日、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで土曜フリー走行が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。マクラーレン・ホンダの2台は16、17番手となった。
グランプリ2日目を迎えたメルボルンは前日に引き続き晴れで、セッション開始時の気温は28度、路面温度は44度を記録した。この日はフリー走行に続いて、17時(日本時間15時)から決勝のグリッドを決める公式予選が行われる。
現地時間14時ちょうどに60分のセッションがスタート。まずは、マノーの2台をのぞく18台がコースオープンとともにインスタレーションラップに向かうが、ここでダニール・クビアトのレッドブルRB11にさっそくブレーキトラブルが発生、クビアトは最終コーナー手前のターン15でコースオフしてしまう。低速にもかかわらずマシンをコントロールできなかったクビアトはチームに対し、ブレーキングの際に「押される」と伝えている。
その後、開始から20分ほどはザウバーやトロロッソのほか、ロータス2台とフォース・インディアのセルジオ・ペレスらがミディアムタイヤで周回を重ねいき、中盤にかけてフェラーリやメルセデスといった有力チームも徐々に走行をスタートする。
そんななか、マクラーレンと同じく早々とソフトタイヤを履いたダニエル・リカルドがピットロード出口の少し先でストップ。幸い、大きなトラブルもなくすぐに再走にこぎ着けたリカルドだが、チームは初日から続くトラブルが影響し上位争いに加わることはできず、結局エンジン関連のトラブルが発覚したクビアトはわずか6周を走っただけで、終盤を前にマシンから降りている。
その間コース上ではフェラーリ、ウイリアムズ、メルセデスが予想通りタイムシートの上位に名を連ね、初日首位のニコ・ロズベルグが真っ先に1分29秒台に入れると、遅れてコースに合流したルイス・ハミルトンが1分29秒128というタイムでトップに躍り出た。
そのハミルトンは、終盤のソフトタイヤで1分27秒867を記録し、2番手に浮上したフェラーリのセバスチャン・ベッテルに再びコンマ7秒のギャップを築くと、さらにペースアップ。結局、最後に1周をまとめることはしなかったが、セクター1、2でベストタイムを塗り替えるなど、さらなるタイムアップを予感させた。
ハミルトンのチームメイト、ロズベルグは1分28秒821で3番手につけたが、終盤のアタックでコースオフするミスを犯すなど本来の走りとはいかず。早めにマシンを降りたロズベルグは少し険しい表情でエンジニアと言葉を交わしていた。
ウイリアムズのバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサが1分28秒台で4、5番手。キミ・ライコネンが6番手で続き、その後ろにロータスの2台、そしてカルロス・サインツJr.とフェリペ・ナスルのルーキーふたりがトップ10に入った。
マクラーレン・ホンダは、ケビン・マグヌッセンがトップから約3.5秒差の1分31秒391で16番手、ジェンソン・バトンが約3.8秒差の1分31秒666で17番手となり、アタックラップを行わなかったクビアトとこの日も走行できなかったマノー2台をのぞき、実質の最下位というポジションになってしまった。