文章や手紙を書くとき、まず手書きで紙に書きだしたほうがアイデアが湧くという人が意外と周りに多い。
今となっては“アナログ”なこの手法だが、どうやら「手を動かすと脳の働きが活性化する」というのは本当のことらしい。
そんな事実を知ってか知らずか、このような“アナログな”デスクを思いついたデザイナーがいた。
米ミネソタ州在住のデザイナーKirstin Camara(カースティン・カマラ)氏がコンセプト考案した「ANALOG MEMORY DESK(アナログ・メモリーデスク)」は、デスクの脚にトイレットペーパーのように紙のロールが設置された“メモ用紙”兼“作業デスク”。
用紙はちょうどデスク幅ぴったりになっているため、文字が用紙からはみ出ることを気にせず、ペンを走らせることができる(商品化はいまのところ未定)。
カマラ氏がこのデスクのアイデアを思いついたのは、「人はどうやって過去に起きた出来事を思い出すのか」を探っていたとき。
「このデスクに付いている用紙には、連絡をとった相手の電話番号や待ち合わせ場所、人の名前や進行中のプロジェクトの断片などが残る。そして巻き取った用紙をあとで見返したとき、メモのパーツが現在の自分をつくっていることに気付くのでは…」と思ったのだそう。
筆圧や文字のサイズなどから、当時の自分の感情を振り返ることができるのは、アナログだからこそ。 そう思うととてもロマンティックかも。
1006メートルある用紙には、いまのあなたを構成する物語が綴られているはず。
Kirstin Camara(ANALOG MEMORY DESK)
http://kcamara.com/
・デザイン(まとめ)