ザウバーが、ギド・バン・デル・ガルデには同チームで今季レースに出場する権利があると認めた最高裁判所の判決に対して不服申し立てを行い、ヒアリングが木曜朝から行われることが決定した。
2014年にザウバーのリザーブドライバーを務めたバン・デル・ガルデは、チームは昨年6月、彼を2015年のレースドライバーとして起用するというオプションを行使しながら11月に契約を破棄したとして提訴した。
ザウバーはマーカス・エリクソンとフェリペ・ナスルで今季F1にエントリーしている。
バン・デル・ガルデはスイスの仲裁裁判所にこの件を持ち込み、有利な判決を勝ち取った。今週月曜にはオーストラリア メルボルンのビクトリア最高裁判所でこの件についてのヒアリングが行われ、最高裁判所は水曜、バン・デル・ガルデ側の主張を認めるとの決定を発表した。
この決定に不満を持ったザウバーは不服申し立ての手続きをとり、そのヒアリングが現地11日15時15分から行われたが、両者の主張を聞いたうえで裁判所は12日朝9時半から改めて両者の言い分を聞くことを決めた。
ザウバーは一貫してバン・デル・ガルデを急にマシンに乗せることには危険が伴うと主張している。バン・デル・ガルデはザウバーの今季マシンに乗ったことがなく、シート合わせには2週間かかるというのがザウバー側の主張だが、バン・デル・ガルデ側はそれほどの時間はかからないと述べている。FOX SPORTSによると、彼は「3時間から3時間半で済む」と述べ、開幕戦に出場したいという意向を示しているということだ。