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最近のバラエティ番組、観てて楽しい? 視聴者は「お約束のパターン」に飽きている

2015年03月11日 14:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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このところ、民放各局のバラエティ番組に対して、視聴者の間から「つまらない」という声が上がるようになった。こうした声はネット掲示板やツイッターなど誰もが簡単に利用できるSNSなどを見ていると、割と各世代からまんべんなく出ているようだ。

どうして僕らは、現在放送中のバラエティ番組を観ていてつまらないと感じるようになったのだろうか。僕はその理由について、ちょっとだけ心当たりがある。(文:松本ミゾレ)

雛壇芸人なんて、制作側が思うほど重要じゃない

どんなジャンルの番組でも、放送する以上はある程度のお約束がある。時代劇なら「勧善懲悪」、音楽番組なら人気アーティストのゲストライブ。でも、今のバラエティはお約束に縛られすぎたことで、どの局も同じような番組構成になっちゃったように思えてならないのだ!

例えば日本を訪れた外国人に来日した目的や日本のイメージを聞いて、それを番組として成立させた「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京系)がヒットすると、別の局が「そうだ、この路線は行ける!」と似たようなテイストの番組を制作してみたり。

それから長年人気の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)のように中堅芸人が司会で、雛壇に座るいろんな事務所の芸人と掛け合いをする番組がウケると、似たような構成のバラエティが増えていったり。

これをやられると視聴者は「なんか最近こういう番組増えたなぁ」と思ってバラエティ番組を敬遠するようになる。特に雛壇芸人なんて、制作側が思っているほど視聴者にとっては重要じゃない気がする。よく見ると全然しゃべってない芸人もチラホラいるし……。

悪い意味でのお約束といえば「肝心なところでCMを入れる」という手法も、いいかげん視聴者は飽き飽きしているんじゃないかな~?

視聴者は同じような題材、同じようなキャスト、同じようなテロップ、そして生殺しのCMタイミングばかり目にしていると、やっぱり飽きてしまうもの。これはもう人間だからしょうがないよね。

客席に横顔向け、内輪だけで盛り上がっていないか

テレビ番組が視聴率を稼ぐためには、視聴者のニーズを察知して、出演者、そしてスタッフが視聴者の方を向いて発信するものだと思っている。

それは、言ってみれば舞台の上に彼らが立って、客席に向けてちゃんと顔を向けて話題を提供しているイメージと言えばいいのかな? これが最近、彼らが客席に横顔を向けて、内輪だけで盛り上がっている番組が増えているように感じられる。

どうして今のバラエティがつまらないと言われるのか。各局はもっと視聴者の声に耳を傾けてみてほしい。そして、どうしたら現状を改善できるのかを、普段ネットで番組内容について突っ込んだ発言をしている視聴者に質問する機会を設けるってのはどうだろう?

最近のテレビには「dボタン」というものがついているので、これを活用してリアルタイムに視聴者から番組制作についてのアンケートをとるのもいい。テレビ局が用意した回答項目を、リモコンボタンの色に対応させて視聴者に選んでもらうという感じからスタートさせるだけでも、かなり大きな一歩になるかもしれない。

良質な番組があれば視聴者は戻ってくる

そして視聴者側もただ「つまらないから観ない」と言うんじゃなくて、その理由をしっかり言葉にして伝える。するとお互いに歩み寄れるし、その結果バラエティ番組を制作する上で大きなヒントが得られれば万々歳だ!

娯楽の多様化が進んでいるとはいっても、結局たいてい一家に一台以上はテレビは設置しているんだから、良質な番組が放送されていると分かれば、自然に視聴者は戻ってくるはず。

雛壇芸人とのトークがウリの番組も、日本在住の外国人が登場する番組も、オリジナル1つあればいい。視聴者を釘付けにするフォーマットは、他にもきっとあるはずだ。

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