WEC世界耐久選手権は10日、4月12日にイギリスのシルバーストンで開催される第1戦のエントリーリストを発表した。LMP1クラスは9台、LMP2は10台とプロトタイプカーは19台が参戦する。
今季、最高峰のLMP1クラスはニッサンが参戦を開始し、ディフェンディングチャンピオンのトヨタに対しアウディ、ポルシェ、ニッサン、そしてプライベーターのバイコレス・レーシングが挑む。ただ、昨年までLMP1に参戦していたレベリオン・レーシングは、AERエンジンにスイッチすることは発表されていたものの、今回の第1戦にエントリーされていない。
LMP2クラスは10台がエントリー。新たにアメリカからHPD ARX-04bで参戦するエクストリーム・スピードや、日本のサードとモランド・レーシングが組んで参戦するチーム・サード・モランド、童夢S103シャシーを使用するストラッカ・レーシング等、昨年までエントリーが落ち込んだが、盛り返すことに。車種バラエティも6種類と増えている。
LM-GTEプロクラス、アマクラスはそれぞれ7台ずつ、合計14台が参戦。地元イギリスでの勝利に燃えるアストンマーチン・レーシングは、プロ/アマ合計5台体制を敷く。また、アマクラスには今季、名門ラルブル・コンペティションが復帰。コルベットC7RをWECに持ち込むことになる。
今回の第1戦に関しては、トヨタ・レーシングの2台、ニッサン・モータースポーツの2台、そしてチーム・サード・モランドの39号車の1台が日本国籍のエントリー。日本人ドライバーのエントリーはトヨタ1号車の中嶋一貴、サード・モランドの嵯峨宏紀というふたりとなっている。